政治に声の革命
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ブックランドがOKI(沖電気工業)に頼まれて、個々人の特徴ある声を再現する音声合成ソフトの販売代理を頼まれていることについては、前にも書いたことがある。
「自分の声ソフト
Polluxstar
」というネーミングにも参画した。
一式
100
万円もするので、研究費で落とせる大学教授くらいでないとなかなか購入することができないために普及が遅れている。
声が出るうちは考えたこともなく、声帯がなくなって困って
Polluxstar
(ポルックスター)の存在を知ったときには音声収録もできなくてもはや手遅れ、ということもあるようだ。
人の声をそっくり再生するポルックスターには、まだまだ使い道があるとにらんでいる。
その一つが議員の政治活動の分野である。
政治家も身は一つだから、とくに遠方の選挙区選出の議員はなかなか地元に戻ることができない。
このようなときに自分の声ソフトは威力を発揮する。
議員や秘書がポルックスター
を使って、選挙区に何十もある支持者集会に“声の便り”を送ればいいのだ。
議員が忙しいのは支持者も知っているし、聞きなれた議員の声を聞けば納得するというものである。
テープレコーダーでは議員が考えながら吹きこまなければならない。 喉が疲れもする。
しかし自分の声ソフトならば、パソコンで打ち込んだテキストを議員そのものの声で語ってくれ、
機械だから疲れを知らない。
地元に議員の声のソフトを組み込んだパソコンさえあれば、議員がそこにいるかのように、いつでも
おなじみの声で演説し、語りかける。
そのテキストは東京でもどこからでも、議員なり秘書なりがパソコンで打って書いて、メールで送ればいい。
つまりこのソフトは政治家にとっては、自分の分身のような働きをしてくれるツールなのだ。
選挙カーでは、議員の代わりにソフトが議員の声で有権者に呼びかける場面もあるかもしれない。 ウグイス嬢の「最後のお願いにまいりました」もいいが、やはり有権者は立候補者の生の声が聴きたい。
かといってのべつまくなしにマイクを握っていてはたまらないから、ソフトに挨拶させる。
議員自身は手を振っていればよく、あるいは別の場所や事務所で休憩していてもよく、この間、疲れきった喉を休めることができる。
ソフトには決まりきった同じことを繰り返ししゃべらないで済むというメリットがあるともいえる。
かくて、投票日が近づくにつれて候補者が疲れきった、しゃがれ声で絶叫する選挙風景は一変することになる。
立候補者は喉を温存してよく休ませ、若々しい美声で演説し、講演して有権者を魅了する。
これはまさしく日本の政治現場における“声の革命”ではないだろうか。
“声の革命”は政治家のホームページでも起きようとしている。
別の会社の開発になるものだが、ホームページの文章を声にして読み上げることができるようになった。
いまどき目が弱い方もいるし、高齢になれば読むよりも聞きたいという人が多くなる。
そんな有権者のために読み上げソフトを組み込むだけで、政治家のホームページは読むのではなく聴けるようになって、生き生きと活性化する。 自分の声で読み上げることさえも可能だ。
政治家ももはやこうしたテクノロジーを駆使しないでは勝利はおぼつかない。 ポルックスターはいわば自分の声をデジタル化することによって、インターネットをつかって増幅することができるようにするものだ。 自分の影武者が無数にできるようなものである。
ソフトも機械であって、最初は誤って読み上げることもある。 それらを注意深くチェックして手直しするとソフトは学習して次第により完全なものに成長する。 このあたりに注意して使いこなせば、個々の政治家のパワーをこれまで以上に大きなものにすることができそうだ。
女神は、新しい選挙のスタイルを可能にするこれらのツールをいち早く取り入れて、“声の革命”を自らのものにした候補者に微笑むに違いない。
by
Sanshiro
更新:2008/09/27 11:22 作成:2008/09/14 06:35