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東京から始まる日本の行財政改革

 そろそろ本題に戻ろう。
 わたくしが考える東京都から始める都道州制は、本格的に動き出せば明治初期の廃藩置県に匹敵するスケールになるとみている。
 廃藩置県は国民もよく知っている。幕末から明治にかけての動乱期に有無を言わせずに施行された。背景にはひよわな新生日本を植民地にしようと虎視眈々ねらうアメリカとヨーロッパの帝国主義の国々の艦隊の影があった。
 
 この泰平の21世紀に大規模な行政改革をしなければならない脅威などどこにあると多くの日本人はいうだろうが、それはある。急浮上してきた財政問題である。
これが国民に見えないのは都合の悪いことは国民に伝えようとしない巧みな政府の報道管制のせいだと思う。そのお陰で自民党は参議院選挙で勝利した。発表されたことしか報じない国営放送のトップはまもなく交代とのことだが、お役目ご苦労さまということでそれこそ勲章ものだろう。

わたくしが異変に気付いたのは今年の連休のときである。
円が6円も対ドルで急騰した。東京市場が休みのときにファンドが仕掛けてくるのは毎度のことだが、あまりにも動きが激しい。
なにが起きているのか。調べてみると、安倍首相は連休を利用して伊勢志摩サミットに出席するヨーロッパのG7の首脳を、根回しを兼ねて訪問したところ、最初の訪問国イタリアの首相は財政出動に賛成してくれたのだが、その後のフランス、ドイツ、イタリアの首脳からは総スカンを食った。

 日本が開催する伊勢志摩サミットに暗雲が垂れ込めた。G7の直前、5月20-21日に宮城の秋保温泉で開催されたG7財務相会議では、アメリカのルー財務長官から日本の通貨安競争を非難されるにいたった。
 こうして始まった伊勢志摩サミットでは、文字通り首脳だけの会談でその詳細はうかがいしれないが、最後に発表された合意文書でも通貨安のための競争は加盟各国は行わないと明記された。日本が強く望んでいたG7協調しての大規模な財政出動による世界経済の牽引構想がまったく受け入れられなかった。アベノミクスがデフレ脱却の切り札としてきた円安の工作までが封じられてしまったのである。

 ふつうの国ならばなんということもない話である。しかし日本はフツウの国ではない。税収のほとんど20倍もの累積赤字を抱えている。赤字債権を刷らなくては予算も組めない国なのだ。
 この結果を受けて安倍首相はアベノミクスをスローダウンさせて10%への消費税引き上げを2年半、延期することを表明した。参議選挙への配慮だけではなくG7の開催国として首脳間でまとめた合意を破るわけにはいかないからである。

 ここに至って株価は急落、円高は急伸してついには1ドル=99円をつけた。こういう場面で円が高くなるのはハゲタカファンドが食らいついてくるからである。円が高くなれば経済に悪影響を与えるから必ず日本政府が介入してくる。その真水(介入資金)がおいしい収益になるので、笑いが止まらない。
 折からのイギリスのEU脱退の国民投票は脇役に過ぎない。

 参議院選挙で自民党が勝利して、政府はアベノミクスガ国民から信任されたとして新たな経済刺激策を用意しているようだ。それを期待して円高は一服し、株価も1500円ほど戻した。
 しかしG7の合意は厳然と存在し、苦しい財政状況は変わらない。そこで経済紙などが報じているところによれば、政府はヘリコプターマネーを投じることを内部で検討しているという。マイナス金利の奇策では間に合わずに、こんどは日銀が直接、政府に無制限に資金を提供するヘリコプターマネーの導入までが協議されているというのだ。
 ヘリコプターマネーというのは、日銀が市場性のない永久国債というものを発行し、それを日銀がすべて引き受けるという際限のない借金の手法である。市場性のない債権なので金利を払う必要もない。ナチスドイツがそれで大規模な軍備増強を行ったことが知られている。平時には禁じ手なのだが不可能ではない。

 日本経済が飛ぶ鳥を落とす勢いだった1980年代には赤字債権などまったく必要のない健康優良児だった。その日本がここまで困窮している。
 しかもG7諸国からは、これ以上の赤字国債の積み上げと通貨安政策はもういい加減にしてくれとクギを刺されている。すでにして日本の財務問題は四面楚歌の状況にある。

 このような危機的状況を打開する秘策が「広域サイバー行革」なのである。国民がこの状況を知らされていない、だから理解ができないというのではこの妙案を分かってもらうことも難しいのかもしれない。
 もしかすると日本はこのまま断崖絶壁から転げ落ちる運命にあるのだろうか。そのようなことはあってはならないと、わたくしは「東京都知事選に場外参戦」のブログの長期連載を始めたのだ。
******
 18日の日経電子版によれば、日経の電話による序盤戦の世論調査では小池ゆりこ候補が先行しているという。前日、わたくしが池袋で得た感触は正しかったようだ。彼女はただ一人、行財政改革を公約に掲げて戦っている。わたくしも場外でとことん頑張るぞ!
 明日はEUの国家統合に似る都道州制をテーマに書くのでお愉しみに。
                                     つづく
作成:Sanshiro 2016.07.18 更新:2016.07.30

「初の女性都知事」の風が吹く

 梅雨の晴れ間にふらりと池袋へと出かけた。
組織もなく単騎で東京都知事選に出馬した小池ゆりこ候補は、どんな戦い方をしているのだろうかと気になっていたからである。
 JR池袋駅に着いて、さてどっちの出口の方だろうと小さな店の人に聞いたら「西口だそうですよ」とすぐ答えが返ってきた。知名度はまずまずのようだ。

 西口に出てさらに尋ねると、「あれですよ」と空を指さす。
エッと思って見上げると、高いところに「小池ゆりこ選挙事務所」と書いた真新しい看板があった。選挙事務所というのは普通、人通りの多い通りの1階にあるものと思い込んでいるものだから意表を突かれた。
 実際、選挙事務所は「とのやビル」という6階建ての建物の最上階にあった。相当に古いもののようでエレベーターの案内板の6階のボタンを押しても点灯しない。それでも動いて上昇、着いてドアが開いたところが受付だった。
 出馬のお祝いというか陣中見舞いを出そうとすると、「どちらさまからもお気持ちだけいただいて、お茶菓子のようなものでもお断りしております」という。注意して見回すと贈り物お断りの張り紙がしてあった。選挙にはいろいろな制約があるらしい。
 
 事務所では30人ほどがチラシを折ったり、郵送したり、電話の応対をして忙しそうにしていた。小池候補の街宣車について行っているスタッフもいるだろうからざっとみて50人ほどが活動しているということになる。これら忙しそうにしているスタッフはみな手弁当のボランティアだということか。
 そうだという。ちょっと休んでいってくださいというので麦茶をいただいて話をしている間にも次から次と陣中見舞いの人が上がってくる。その邪魔にならないようにと外に用事のあるスタッフはなんと階段で6階を上り下りしていた!

 小池候補は都知事選挙に立候補して自動的に国会議員職を失う前は、衆議院の東京10区(豊島区と練馬区の一部)選出の議員でなんども当選しているベテランだから地元のネットワークは出来上がっている。ただそれは自民党議員ならばであって、今回は党中央に相談なく立候補宣言したこじれから、自民党関係者は応援してはならないことになっている。しかしそれは霞が関の論理で、裏方には自民党の後援会組織「豊壮会」がしっかり入っているようにみえた。
 
 池袋に向かう途中、「鳥越 体力不安」「演説1日1回」と大きく掲げたタブロイド紙の見出しが駅の売店にあった。
小池候補の方はどうなのだろうか。
 麦茶をすすりながら教えていただいた16日(土曜)の遊説スケジュールは次の通りである。
 11:00 スカイツリー前
 12:00 有楽町イトシア前→ビックカメラ前
 14:30 銀座4丁目交差点→銀座歩行者天国
 16:30 上野御徒町駅前→マルイ前
 18:00 池袋サンシャイン東急ハンズ前→池袋東口→池袋西口
 20:00 池袋ニュー盆踊り

 演説は都合10回。最後は盆踊りへの参加で締めるというタフなものだ。おったまげた強行軍である。しかも前日には八丈島に飛行機で飛び、帰りには多摩地区の中心の八王子市で遊説をしたという。都合700キロの旅をこなしたばかり。その疲れはどうか。

 池袋東口の五差路にサンシャイン方面から歩いてやってきた小池ゆりこ候補は前座の衆議院議員らの後からやや小ぶりな街宣車の上に立った。
 「みなさん、こんにちは」と始めたスピーチに疲れの様子は微塵も感じられない。強く、張りのあるいつもの声である。
「わたくしは政府のいいなりにはなりません。都民のみなさんとともに、都民のための政治をするのですから。それが政府自民党には気にくわないのです」
たちまち炸裂する中央批判に拍手、また拍手である。夕刻、帰宅を急ぐ人々がチラシをもらってしばし演説を聞き入っていた。運動員からチラシをもらうのは女性、それも20代から40代の女性が目立つ。
 組織のバックのない一人ぽっちの都知事選挙、その逆境がかえって小池候補を奮い立たせていた。そしてその気持ちが聞き入る人々にストレートに伝わっていた。運動員の一人は「こんな選挙は初めて。どんどん支持者が増えていく」と語った。

 池袋駅西口、選挙事務所がみえるところでの遊説では、まず最初に小池候補が街宣車の上に立ち、応援の豊島区の区長に最後を託した。都選管が定める終了時間の午後8時が迫っていた。盆踊りに参加する準備もあるからだ。
 この日の演説のトリを委ねられた豊島区長は「初の東京都知事を豊島区から出しましょう。日本は国連から女性の活躍の場が少ないと責められている。世界中の日本にたいする見方がガラリと変わるだろう」と繰り返した。
 
 小池候補のスケジュールはまだ残っていた。
 しばらく選挙事務所の近くで待つうちに現れた小池候補は白地に藍色の模様の浴衣にお召し替え。200メートルほど南の広場で行われていた地域の盆踊りに参加しようというのだ。後ろには候補の盆踊りの画像をなにがなんでも撮らなければディレクターの首が飛ぶと血眼のテレビクルーなど20数人を引き連れている。
 ところがちょうどそのころ盆踊り大会は佳境にはいっていて、テンポの早いモダンな盆ダンスが次々とかけられていた。並みの人でとうていついていけそうもない。結局、小池候補は盆踊りの会場を一回りして事務所に引き上げて、カメラマンたちをがっかりさせた。
 かくいうわたくしも実はがっかりしたのだが、浴衣姿の小池候補の盆踊り姿がみられるのは時間の問題だろう。

 久方ぶりにこんな追っかけをして、一番強く耳に残ったのは「初の女性都知事を誕生させよう」という声だった。確かに意義はある。
 勢いに乗る自民党に真っ向から挑戦状をたたきつける小池候補のスタイルには捨て身の政治家のカッコよさが漂う。アメリカではヒラリー・クリントン大統領候補を応援するために「女性の候補に投票しない女性は地獄に堕ちてしまえ」という激しい発言までが飛び交った。大和なでしこの日本ではそこまでの言葉はないかもしれないが、日ごろはおとなしい日本の女性にもだからこそ秘めた思いはあるだ。
 小池候補は同情票、女性票、反自民票、浮動票をごっそり吸い上げて、思いがけない結果をもたらす可能性を秘めているとみた。
                                      つづく
作成:Sanshiro 2016.07.17 更新:2016.07.30

内なる敵(税のムダ使い)と外の敵3300兆円

 都知事選の真の争点は東京オリンピックでもなければ、保育所の設置問題でもない。 
 最も大きな本当の争点は、前の知事がなぜ辞めなければならなかったのか、その理由を突き詰めて考えるところから見えてくる。

 公私混同での税金のムダ遣いが、あれよあれよという間に大問題に発展していった。そこには物価高と税金の支払いに追いまくられて、気持ちがささくれ立つている庶民の怒りがあったと思う。こうした都民の苛立ちが「許すものか」と膨れ上がって爆発した。
 都政というよりは国政の問題だから、八百屋の前でダイコン1本150円、ネギ1本が100円って高いわねと思案投げ首のママさんたちにはよく分からない話になる。
 零細中小企業やベンチャーの社長さんたちは知っていると思うが、経営がうまくいかなくなると税金が重く感じるようになる。払わないでいると国税は年金まで差し押さえて払わせるから、銀行よりも取り立てが厳しいとさえいえる。

 大企業のなかには史上空前の決算を発表しているというのに、庶民のこの暮らしにくさはどうしたことかと、じっと手をみている都民は少なくないと思う。
 消費税の引き上げは物価上昇を引き起こして、平均的サラリーマンの実質収入は減って生活が苦しくなっている。だから都知事選のなによりも大きな争点は、なぜこのような消費税が必要でこんなにも庶民を苦しめるのか―というところにある。

 この問題を根底から解決したいと「広域サイバー行革」を発案したわけだが、これを解決するには2つの敵を倒さなければならない。内なる敵と外の敵である。

 内なる敵とは、税金を湯水のように使い、国民を窮地に追い込んでいる人々である。財源がないのに「あれがほしい、これを作ってください」と政治家に請願陳情して、赤字債権を刷らせてきた国民自身でもある。1990年代末、累積赤字は500兆円を超えた。
 もちろんこうした財政運営を選択した為政者の問題でもあるが、いまさら責任のなすり合いをしても始まらない。税金が足りなければ起債という不思議な錬金術を使って野党民主党が政権を取ってからも続けられた。東日本大震災で政権を奪還した自民党政権になるとたちまち累積赤字は地方債も含めて1000兆円を超えるにいたった。
 この20年間、与党にも野党にも止められなかった赤字国債の積み上げを、「広域サイバー行革」はどのようにして改善するというのか。その秘策はいずれ詳述するのでお待ちいただきたい。

 外の敵とは、困窮する財政運営につけ込んで日本の富を食い物にするハゲタカファンドのことだ。
 ハゲタカファンドは別の名を外資と呼ぶ。景気のいい時には紳士面をみせて出資のお手伝いをしましょう、景気をよくしましょうと丁重なものだが、損をしかねないとみるや、それまでの利益をかついでさっさと逃げて行ってしまう。不景気のときには苦しい会社の首吊りの足を引っ張るようなことも平気でやる。
 日本では昨年2015年からアベノミクスは手詰まりになったと読んだ外資が引き揚げ始め、ハゲタカの本性を見せ始めた。昨年来の不景気風はこのためである。

 しかし外資とハゲタカといわれるファンドは同じマネー、国際流動資本なのである。世界を駆けめぐるこれらのホットマネーから見放されるようでは好景気も経済成長もおぼつかない。
 自由な市場経済が生み出した鬼子のような流動資本は、いまや30兆ドル(1ドル110円換算で3300兆円)にもなるという。
 先ごろ暴露されたパナマ文書が明るみにした1000兆円の金額にも仰天したが、その3倍だ。これら莫大なマネーがただただ収益を求めてグローバルに徘徊している。これこそが現代の妖怪だろう。

 しかしこうした国際流動資本を引き付けられなければ庶民が望む好景気はやってこない。
 「広域グローバル行革」は税金のムダ使いを退治した暁には、これら国際流動資本も関心を持たないではいられない魅力的なプロジェクトの数々を打ち出そうとしている。都や国の税のムダ使いの病菌を探り当てるだけでなく、その後のソリューションまでも考えている。
つづく
作成:Sanshiro 2016.07.16 更新:2016.07.30

東京から日本は変わる

 わたくしは都庁詰めの社会部記者だったことがある。もう遠い昔、都庁舎が有楽町(住所は丸の内3丁目)にあったころだ。
 現場記者はとにかく忙しい。結婚式を上げたいと思っていたが、なかなか日取りを決めることができない。そこで美濃部都政の3回目の選挙戦の間にむりやり押し込んだ。世論の支持率は高かったので波乱はないとみてのことだ。
 披露宴の会場は高輪の般若苑というちょっと洒落たところを確保できたので、これを面白がってくれそうな編集局や都庁の幹部にも招待状を送った。五方面クラブで親しくなった各社の若手記者も集まってくれた。
 宴がどよめいたのは都知事選の選挙を戦っている美濃部亮吉知事からの祝電と、対抗馬の石原慎太郎候補(自民推薦)からの祝電が披露されたときだった。都庁広報室スタッフのサプライズだったに違いない。披露宴には取材でいつもにこやかに応対してくれる太田久行広報室長(作家、童門冬二)の姿もあった。

 このころ都庁詰め記者のキャップから繰り返し教えられたことがある。 キャップは年期のはいった大先輩だったが、「都庁は大事だぞ。都庁での出来事はすぐ地方に波及するから」と口癖のように語っていた。そんなものかいなと思いながら新聞記事を眺めていると確かにそれらしき出来事があって納得したことを覚えている。
 東京が変わらなければ日本は変わらない―日本は東京から変わるのだ。このことを叩き込まれたことが今回、わたくしが都知事選に執着している理由の一つであることは間違いない。

 参議院選挙の結果は国民の意識が、わたくしが感じている危機感とはほど遠いものがあることを示した。そこに大上段に振りかぶった「広域サイバー行革」を持ち出したところで、おせっかいもほどほどにと無視されてしまうことだろう。
 現状認識のギャップは「発表されたものしか報道しないように」とトップが訓示しているというNHKのようなメディアがのさばっているからだと思う。政府の都合のいい発表だけを流していたら国民は洗脳されて、世の中はうまく運んでいると信じ込むに決まっていると一言いいたくなるが、現実は現実だ。いくら都民のため、国民のためを思ってのすばらしいビジョンでも発表のタイミング、計画の進め方には細心の注意を払わなければならない。
 
 1871年の廃藩置県は、大政奉還に続いて、大名の土地と領民の戸籍を返還する版籍奉還(1869年)で全国土の土地と住民を明治政府のものとする国有化を行い、2年間、調整してから発表した。抵抗した藩はとりつぶされるか武力で弾圧された。政府は新たに設置された県の知事に前の大名を任命するなどして不満の鎮静化を図った。
 それでも武士たち士族が大量に失職した。これら誇り高い武士は征韓論に賛同して、西郷隆盛をかつぎ、ついには西南戦争の内戦(1877年)に至ったことが知られている。
 廃藩置県を断行し、西南戦争で政府軍の指揮を取った明治の元勲、大久保利通は1878年5月、西南戦争の翌年に千代田区の紀尾井坂で地方の士族によって暗殺された。
 
 この現代にまさか明治維新のころのような反乱が起こるとは思われないが、なにしろ戦国時代が終わった江戸時代から500年近く、同じ土地で生まれ育った日本人にはとても強い土地とその文化に対する執着がある。直球を投げたら大騒ぎになるに決まっている。新しい行革の推進にあたってはその土地ならではの無形の文化、伝承の保存の継承にこれまで以上に配慮しなければならないと思う。

 急がば回れ。最初はそろりと税金の無駄使いが行われている所在の調査から始めたほうがいいかもしれない。
 それと政務のスピードアップとコスト削減を目的にしたインターネットを使った有権者の都政への直接参加の研究も進める。
 時間と空間をなくすインターネットで住民の
意向を調べたり、あるいは議決に参加する仕組みを創ることは、有権者の都政からの疎外感を和らげるだけでなく、うまくすると大きな節税効果をもたらす。部分的にこれを都政の運営に活用できるメドがついたら、直接民主主義で存在意義が低下する特別区23区の役割の再検討だ。
 このあたりから特別区の誇り高い議員先生や職員は、「もしかして『広域サイバー行革』というのは特別区の人員整理をねらっているのではないか」と警戒を強めるかもしれない。

 このような重大な案件が待ち受ける東京都知事にはタフな心臓を持った候補に当選していただきたいものだ。与野党の政党の推薦で出馬した候補は都庁に中央の政争を持ち込むだけで、なにもできないで終わるのではないかと思われてならない。 つづく
作成:Sanshiro 2016.07.15 更新:2016.07.30

日本発の金融恐慌は回避しなければならない

 じつをいうと、わたくしは今回の都知事選に自分自身で出馬しようと準備を進めていた。
 都庁33階の選挙管理委員会に行って立候補のためのキットをいただいて、届け出る公約を準備し、履歴書などを書いていた。NHKと日本テレビ、それとラジオのNHKと文化放送で放映・放送される1人5分30秒の録画撮りのときにいい声が出るようにとカラオケに行って声帯を広げるトレーニングもした。
 選管の事前審査というものがあって、それが7月8日(金曜)までの提出だというので、同日午後2時には必要な届け出一式を持ってうかがう予約まで取り付けていた。それが7日の晩、親族や家族の猛反対に会い、修羅場もあってつぶされてしまった。こうしてわたくしのリアルな出馬は幻に終わった。

 しかし手をこまねいてはいられない。都知事選に出て訴えなければとまで思い詰めた深刻な日本の財政問題はそのままだ。今回の都知事選で東京が本格的な対策に踏み出さないと手遅れになる。
 「アホノミクスの完全崩壊に備えよ」(角川新書、6月10日刊)の著者、浜 矩子氏(同志社大学大学院教授)は日本経済の自動均衡化が破綻して、恐慌という形で炸裂するのは「もしかすると2018年かもしれない。黒田日銀の国債保有高が日本のGDPの規模を上回る『そのとき』だ」とまで書いている。
 わたくしはもう少し先、2020年の東京オリンピックの後に襲ってくること必至の不況のときではないかと思うのだが、株価など金融商品は先を予測して動くのでオリンピックの前になんらかの波乱があっても不思議ではないだろう。それが浜氏のいうように金融恐慌ならば、日本発の世界恐慌になる。

 だからあせっているのだが、いくらなんでも最初からわたくしが出馬しようと考えていたわけではない。
 立てば必ず当選するであろう人物について思いめぐらしたら、それがいた。日本の女性を世界一にした男である。スピードと戦略、機動力で世界を制覇した人はなんとわたくしがよく知っている大学に奉職していた。
 早速、連絡してアポイントをいただいて大学にうかがった。ちょうど、教授会かなにかの前ということで、理事長も学長もいるので紹介しましょうということになり、3者の前で知事選の話を持ち出す流れになった。これがアダになった。驚かせるつもりはなかったのだが、選挙の話などはアカデミックな世界ではご法度らしくて、せっかくの和やかな会談の空気が凍ってしまった。
 お騒がせして申し訳ない結果になったが、わたくしはもったいないことをしたとまだ残念に思っている。スポーツと政治ではフィールドが違うといえば違う。だが所詮は人間の世界のことでお釈迦さまの手のひらの上の話である。世界各国の強豪チームを撃破して優勝に導いた人物の並々ならぬ能力は、東京都政どころかもっと大きな舞台でも通用すると信じている。

 わたくしの短兵急なコトの進め方は、日本の累積債務問題が5月の伊勢志摩サミットでのG7の結果、急速に危機的な段階に入りつつあると認識しているためでもある。本格的な対策をいまここで始めないと本当に破局を迎えかねないと心から心配しているので、つい入れ込んでしまい、家族にも見限られてしまった。

 参議院選挙で自公が勝利してもわたくしが懸念する財務問題の基調は変わらない。景気が悪化しているのに与党が勝ったのは、庶民の多くが100円、1000円の話だとよく分かるけれども、1000兆円などという国の借金のことになるとピンとこないせいだろう。
 累積債務問題がよく分かっていないのは、政治家もお役人も同じことだ。自民党の55年体制が崩れたあと、政権を取った民主党政権の時代にも日本の借金は減らないどころか漸増した。こうして日本は赤字国債なしには回らない国になり、それも限界に近づいて断崖絶壁に追い詰められている。

 そこでわたくしは知事選の間、このブログで持論の「広域サイバー行革」について、分かりやすく訴え続けようと思う。アベノミクスを批判するだけでなく、行き詰まった日本の財政問題を改善し、解決できるおそらく唯一の方策ではないかと考えている妙案だと自負している。

都知事選場外参戦記は、選挙期間中、続けるので、ごご笑覧ください。前代未聞の事態には前代未聞の奇策で戦います。
                          つづく


作成:Sanshiro 2016.07.14 更新:2016.07.30

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