アクセス数:0000032823

<<August 2018>>
SuMoTuWeThFrSa
2930311234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930311
2345678

2017年10月 (2) 2017年09月 (1) 2017年07月 (1) 2017年06月 (1) 2017年05月 (3) 2016年11月 (1) 2016年10月 (7) 2016年09月 (9) 2016年07月 (18) 2016年06月 (5) 2016年05月 (4) 2016年04月 (3) 2016年03月 (1) 2016年02月 (1) 2016年01月 (2) 2015年11月 (1) 2015年10月 (2) 2015年09月 (1) 2015年07月 (2) 2015年06月 (1) 2015年05月 (1) 2015年04月 (4) 2015年03月 (3) 2015年02月 (2) 2015年01月 (2) 2014年12月 (1) 2014年11月 (3) 2014年10月 (2) 2014年09月 (1) 2014年08月 (3) 2014年07月 (2) 2014年06月 (1) 2014年05月 (1) 2014年04月 (1) 2014年03月 (2) 2014年02月 (1) 2014年01月 (1) 2013年12月 (1) 2013年10月 (1) 2013年09月 (1) 2013年07月 (1) 2013年06月 (2) 2013年04月 (1) 2013年02月 (1) 2013年01月 (1) 2012年11月 (2) 2012年10月 (1) 2012年09月 (1) 2012年06月 (1) 2012年05月 (1) 2012年04月 (1) 2012年03月 (2) 2012年02月 (1) 2012年01月 (1) 2011年12月 (1) 2011年11月 (2) 2011年07月 (2) 2011年06月 (1) 2011年04月 (1) 2011年03月 (1) 2011年01月 (1) 2010年12月 (2) 2010年11月 (2) 2010年10月 (1) 2010年03月 (2) 2009年12月 (1) 2009年11月 (1) 2009年10月 (1) 2009年08月 (3) 2009年07月 (1) 2009年05月 (1) 2009年04月 (1) 2009年03月 (1) 2009年02月 (1) 2009年01月 (4) 2008年12月 (3) 2008年11月 (1) 2008年10月 (3) 2008年09月 (5) 2008年06月 (1) 2008年04月 (1) 2008年03月 (1) 2008年02月 (2) 2008年01月 (3) 2007年12月 (3) 2007年11月 (2) 2007年10月 (1) 2007年09月 (1) 2007年08月 (2) 2007年05月 (1) 2007年04月 (2) 2007年03月 (1) 2007年02月 (3) 2007年01月 (1) 2006年12月 (2) 2006年11月 (2) 2006年10月 (4) 2006年07月 (2) 2006年05月 (1) 2006年04月 (3) 2006年02月 (1) 2005年12月 (1) 2005年11月 (1) 2005年10月 (2) 2005年09月 (2) 2005年08月 (2) 2005年07月 (4) 2005年06月 (2) 2005年05月 (6) 2005年04月 (4)

< 前の月 | 次の月 >
カズオ・イシグロの思い出

 銀座界隈では号外が刷られて、飛ぶような売れ行きだったらしい。カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞した10月5日の晩のことだ。

 わたくしもニュースを聞いて昔のスクープの快感が蘇った。カズオ・イシグロがブッカー賞を受賞したことを日本で最初に報じたのは、なんとわたくしなのだ。1989年だから28年も前になる。
 ブッカー賞の選考会が開かれるという案内があり、ノミネートされた作家の中にカズオ・イシグロという名前があるのをみつけてふと興味をかき立てられた。会場に足を運んでみれば、日本人の取材記者はわたくしだけである。

 その日、ノミネートされていた作家にはカズオ・イシグロのほか、マーガレット・アトウッド、ジョン・バンヴィル、シビル・ベッドフォード、ジェイムズ・ケルマン、ローズ・トレメインの5人がいた。
 これらの作家たちの誰が、英語圏最高かつ最も権威のあるブッカー賞を受賞するかはまだ分からない。しかしわたくしが日本からの特派員だと知った事務局の女性の愛想がいい。発表になる前から、「カメラマンが集まっている作家に注目しましょうね」などと付きっきりでアドバイスしてくれる。作家たちの座る中央の席に目をやれば、どうやら日本人とおぼしきカズオ・イシグロがフォーカスされているようだ。

 もしかすると・・・。振る舞いのワインもそこそこに、緊張しながら見守るうちにいよいよ受賞者の発表である。その瞬間、わたくしはカメラを握りしめてカズオ・イシグロの席に駆け寄っていったことを想い出す。カズオさんは新妻ローナさんとともに祝福を受けていた。

 それから間もなく、受賞のあわただしさから解放されたころ、わたくしはイシグロ夫妻を自宅に招いてブッカー賞受賞をお祝いするパーティーを開いた。もう少し取材して長尺ものの記事になりはしないかという仕事をからめての招待のつもりだったが、一言二言、話をするうちに、まったくかみ合わないことが分かった。
 英語の問題もある。わたくしのブロークン・インングリッシュは、イギリス人が繊細で完璧な英語だと感動するカズオ・イシグロの文体を話題にするにはほど遠い。それだけではない。イシグロさんはさりげなく、しかし鋭くわたくしのグローバルな歴史認識を探ってくる。イシグロさんにとってもわたくしは興味深い取材対象であったらしいが、がっかりさせてしまった。日々の出来事を書きなぐるだけの薄っぺらな記者とは出来が違いすぎる。イシグロさんはそんなことをおくびにも出さない控えめな方だけに、かえって痛感したのだった。

 ローナさんに料理が美味しいと言っていただけたことだけが救いだったように覚えている。もう遠い昔の思い出になる。
作成:Sanshiro 2017.10.06

戦争か平和か、増税か減税か

 カラスによれば、10月の総選挙は天下分け目の戦いだという。戦争か平和か、増税か減税かの戦いになるというのである。

 わたくしもそう思う。
 極東アジアはいま、極限の緊張をはらんでいる。頭の黒いカラスどもは、この雰囲気の中で総選挙をしかけてきた。この難局にある日本のかじ取りができるのは、俺たちしかいないといわんばかりだ。

 こういう選挙はよくよく考えて投票しなければなるまい。
 危険極まりない北の脅威に直接、さらされているのは日本だ。戦争に巻き込まれるかどうか―有権者の投票によって左右されるかもしれない。確かに重大な総選挙である。

 この局面に小池百合子都知事が「希望の党」を率いて参戦してきた。大変な決断だと思う。与党自民党の天下に政治生命さえ賭けての挑戦になる。

 いまのところ都知事としての任務があるとして自身の出馬については明言を避けているが、「希望の党」の党首ならば同党の立候補者はみな、出馬して頭の黒いカラスどもに一泡吹かせてほしいと願っていると思う。

 わたくしもミサイルをぶち込まれるかもしれない極限の状況だからこそ、小池都知事に国会に戻ってほしいと願うものの一人だ。
 そして第1党でなくても、中小政党の支持も得て政権を担い、戦争をしたくてうずうずしている頭の黒いカラスどもとは異なる国際政治を行ってもらいたい。日本に女性首相が誕生するだけで一触即発の極東アジアの情勢が変わるかもしれない。トランプ大統領とも丁々発止、上手にやり合うのではないか。

 都知事自身、総選挙での勝利がすなわち総理、総裁であり、首相であることを意識している。「希望の党」からの立候補者に安全保障に関して一致していることが条件だとしているのはこのためだ。小池都知事の支持者に多い無党派層にはやや難しく聞こえるかもしれないが、国政を担う選挙であるからにはうやむやにしておく訳にはいかないのだろう。

 総選挙の結果はわたくしたちのふところを直撃する。与党の勝利すれば消費税10%に引き上げられる。
 これにたいして「希望の党」は「消費税の引き上げは凍結」と宣言している。そして衆参両院の国会を1院制にするなど政治にかかるお金を節約するという明治維新以来の政治の機構改革を打ち出している。これには憲法を変えなければならない。おのために憲法改正を掲げているのであって、与党とは同じ憲法改正でも中味が違う。

 「希望の党」は日本の政治に巣くう既得権益をとことん排除し、それを地方行政のあり方にまで徹底しようとしている。
 財政的に行き詰まった日本を救い、国民を重税から助け出すためである。お国のためならなにをやっても構わないといわんばかりの国家主義の政治とはお別れの時がきた。
 まさしく天下分け目の総選挙である。


作成:Sanshiro 2017.10.02

< 前の月 | 次の月 > | このページのTOPへ↑