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水膨れした東京都庁の職員を半減しよう

果断の政治家、小池百合子都知事はだらだら仕事をするのは嫌いらしい。
所信表明の翌日には、東京オリンピックの予算に大なたを入れ、今日(9月30日)には豊洲市場の地下に空洞が設けられた経緯とその責任者の調査結果を発表した。

結論は「責任者については特定できなかった。」だった。
「縦割り行政のために情報を共有することができなかった。問題は都庁のガバナンスにあるようなので、これを改善するためのチームを設置する。」

これは簡単にいえば、都庁の組織が互いに意思疎通ができないほど肥大するとともに入り組んでしまっているということだ。要は職員が多すぎるということである。

役人の世界にはパーキンソンの法則(Parkinson’s law)というものが働く。
イギリスの政治学者、シリル・ノースコート・パーキンソンが英国の官僚制を幅広く観察して発見したとして1958年に発表したもので、たとえばイギリス帝国が縮小していたにもかかわらず殖民地省の職員数は増加した。

パーキンソンによれば、この法則は
1)役人はライバルではなく部下が増えることを望む
2)役人は相互に仕事を作りあう
という2つの要因によってもたらされる。
かくて官僚制内部の総職員数は、なすべき仕事の量の増減に関係なく、毎年5-7%増加したとパーキンソンは指摘している。

無責任な人物が都知事としてトップに座り続けるうちに、東京都庁ではこの法則が大手を振って横行し、人員も予算も水膨れしてきたのだろう。
それが豊洲市場の予算が倍々ゲームで増えても何とも感じない非常識で破廉恥な職員を育て、その非を鳴らして止めさせる職員さえいなくなってしまった。都庁内では刑法でいう背任が日常茶飯事と化しているということである。

16万人もの職員を抱える巨大組織が、本物の病気のパーキンソン病さながらの症状に陥っている。都庁の現状はまことに空恐ろしい。
もっと恐ろしいのは、この病が都庁を見習って地方にまで蔓延して、全国の役人と政治家の給料をまかなうために、中央と合わせて毎年ほとんど40兆円もの赤字国債を刷らなければ回らなったという日本の財務の現状である。

小池百合子都知事には気丈に立ち向かって、この戦いに勝ってもらわなければならない。
小池都政が設置するガバナンス改善のチームは自動的に円滑かつ迅速な業務のためにふさわしい人員の問題にも踏み込むことになる。その際はぜひ職員の半減を目指していただきたいものだ。

それぐらいの規模のほうがきっといい都民ファーストの都政ができるだろうし、日本人を正気に戻す都道州制スケールの行財政改革への道を拓いてほしいからである。
作成:Sanshiro 09.30 19:44 更新:10.01 06:02

古い日本との最後の戦いが始まった

小池都知事は期待を裏切らない人だ。
都議会での所信表明演説(9月28日)をつぶさに聞いてつくづくそう思った。芯のある果断の女性の政治家がついにあらわれた!

真っ向から豊洲市場の闇に切り込んだ。
「なれ合いや根回しで事を丸くおさめるのではなく、都民の前で決定過程をつまびらかにする。」
「都民の利益を最優先に、都政の透明化、見える化、分かる化を徹底する。そのための装置が都政改革本部である。都民ファーストの都政をなんとしても実現して都民の信頼を取り戻さなければならない。」

小池都知事の言葉はよどみなく流れて、傍聴席はともかく、都議会の議場からはヤジ一つ飛ばなかった。歴代の都知事とは真逆の行政手法を提案する所信表明の意味を果たして理解できたのかどうか。演説が終わると多くの議員たちは拍手を送ったが、自民党議員の席からの拍手はまばら。ドンは白いマスクに顔を隠していた。

わたくしはといえば、冒頭から豊洲市場の闇に切り込んだ小池都知事の演説に心で喝采を叫ぶとともに、「小池新都知事に捧げる」と書いて8月に出版した「都道州制」(eブックランド発行 星雲社販売 新書版1000円+税)は正しかったとホッと安堵、この先に待ち構える険しい山坂について想いを巡らせた。

小池都知事が掲げた「なれ合いや根回しで事を丸くおさめる政治」をやめる、180度転換するということは一種の革命である。言うは易く行うは難しの典型的な命題だ。これを小池都知事は必ずやると宣言した。

「都道州制」の後書きの見出しに、わたくしは「古い日本の政治との最終戦が幕を開けた」と書いた。まさにそういうことなのだが、それをどのようにして実現するというのか。都議会の多数派、自民党議員議員の席からはまばらな拍手しかなかった。「お手並み拝見」ということなのだろう。

しかしこの戦いに勝たなければ明日の東京はない。東京どころか繁栄する日本もない。日本の国家予算のほぼ4割、40兆円は税金で暮らす政治家と役人の給料なのである。これを半減でもしなければ日本の未来は危ういというのに誰も声を上げず知恵もださない。

まずは小池都知事の「東京大改革」を成功させよう。それを突破口に日本列島に廃藩置県以来、150年ぶりの広域行政改革ー都道州制を敷いて日本列島全体を活性化するのである。
そうしなければもう日本は持たない。

小池都知事は所信表明を、関東大震災で灰燼と化した東京の復興計画を策定した後藤新平(1857-1929)の言葉で締めた。小池都大改革が軌道に乗った暁には、廃藩置県の大号令を発した大久保利通(1830-1878)にも言及できるようになれば日本はようやく救われるに違いない。
                              革命的な所信表明の日

作成:Sanshiro 09.29 21:51 更新:09.30 06:02

小池東京都政を応援するボランティアを募ります

 「のり弁はがし隊」とは、変わったネーミングでしょう。
 わたくしも桝添前都知事の高額な海外旅行の帰国後の報告書が、真っ黒に塗りつぶされているのをテレビで見るまでは、海苔弁当さながらに塗りつぶされているは知らなかった。”黒塗りののり弁”などという言葉を聞いたのも今回が初めてだ。

 小池都知事がプロジェクトチームを設けて調べ始めたという都庁内の入札関連の数字は、そのままでは一般に公開することはできず、いまのところ”のり弁”状態でしかみることができないのだという。業界と都庁内の慣例があって、できないのだそうだが、都民の税金で運営されている都庁の仕事が都民にオープンにされないというのは誠におかしなコトではないだろうか。

 豊洲市場の建物の建築費が三段跳びで値上がりした奇怪な現象にしても、五輪予算が2兆円から3兆円に膨らんだ経緯にしても、”のり弁”の資料では都民の理解を得ることなどできるわけがない。

 そもそもこんな珍妙な慣例が存在するから都民の目が届かなくなる。これが業者と都議会議員、さらには都庁職員の三者のなれ合いとごまかしができる余地を作り出し、悪行が蔓延するようになってしまったのではないか。

 税金で進められる都庁の仕事に関しては、黒塗りののり弁をなくすことが、都庁の運営を透明にして都民の手に取り戻す手っ取り早い道だ。こう考えて「のり弁はがし隊」と名付けたのだが、これにはもう一つの訳がある。

 東日本大震災の直後に、わたくしが経営する電子出版社eブックランドは社会貢献の一環として「ひまわりの種まき隊」という任意のボランティア団体を結成したことがあった。1年半ほどで延べ500人以上のボランティアを福島県南相馬市に送って、フクイチ(福島第一原発)から放出された放射能を植物の力で集めて、地表の放射線を早く減らせないものかと試みた。

 こんな経験から ”たい”の部分を隊にすると座りがいいことを知っていたので、このような名称にすることを思いついたのだが、「小池都政には外部からの応援がどうしても必要だ」と痛切に思ったのは小池都知事が記者会見を行った9月9日午後のことだ。

 小池都知事はその日午後2時過ぎから、定例の記者会見で保育園の待機児童対策として定員を5000人を増やすなど重要な決定を行って9月末の定例議会に補正予算を提出することを語っていた。ワイドショーで生中継されたていたこの番組が、15分ほど過ぎたところで強姦致傷の俳優の青年が釈放されたという前橋市からの緊急ニュースの映像で突然、中断され、小池都知事が発表しようとしていた知事給与を半分に減らす条例改正の議会提案など重要な施策の部分は放映されずに終わった。

 どう考えてもこれは小池都政にたいする嫌がらせである。それも底意地の悪い者の手が働いている。意図的に小池都知事の記者会見の時間にぶつけてきたのである。警察署がこうした決定を行うときは日時まで上部機関に相談して決めるものだからだ。

 小池都知事に対する反攻はもう始まっている。先が思いやられる。こう考えてその足で「未来食堂」に向かっていた。店長の小林せかいさんからは「のり弁はがし隊」の会場として利用することの快諾をいただいた。

 しばらくは「のり弁はがし隊」は毎週金曜日、午後6時から自由な意見交換をしてみようと思う。そのうちにいい発想が参加者のなかからも出されるに違いない。
未来食堂では食事もできるし、飲むこともできるし、お茶(400円)だけでもOK。

言い出しっぺのわたくしは、緑のハチマキのようなものを締めたりして毎週金曜日午後6時前後に座っています。携帯は080-5534-9763 メルアド sanshiro@net-library.net です。
つづく
注:「のり弁はがし隊」は小池都知事が政治塾の立ち上げを決意するなど現実のほうが急ピッチで動き出していることから、政治塾に向けて発展的に解消することになりました。関心を寄せてくださった方々に感謝を申し上げます。


作成:Sanshiro 2016.09.11 更新:10.01 06:11

築地に集積された和食の文化というソフトパワー

5回にわたって築地の移転問題を考えてみた。
結論から申し上げると、都民は築地市場のような大事な財産を手放してはならないーということだ。都民のみならず日本国民の貴重な財産である。

東京の将来、近未来を少しでも考えるならば、築地市場を解体してなくしてしまえなどという発想は生まれないはずだ。どうしてこのような暴論が東京都庁において行われ、ここに至ったのか。これを野放しにしてきた都庁の為政者、都議、都庁職員はなにかゲーム脳、金もうけのゲーム脳のようなものに冒されているとしか思われない。

想像力、構想力、創造力、将来を読む力、常識の欠如が都庁に蔓延していると言わざるを得ない。桝添前知事の信じがたい公私混同を招いた病根は、やはりとんでもなく深かった。

これまでのブログでは
1)東京都の防災都市化の観点から
2)東京都の観光振興の観点から
3)明日の隅田川、東京湾の海上交通の観点から

築地市場の役割を考えてみた。
少しでも明日の東京のためを思うならば、道路一本のために「そこのけ築地」ということにはならなかったはずだ。

都民のための都庁、都議会であるならば、まず第一に考えなければならないのが異常気象の災害に耐えられる東京の防災都市化であるはずである。先日の台風10号ではわたくしでさえ東京湾は大丈夫だろうかと祈る思いだった。築地一帯の都民の安全のみならず、都民と関東一円の住民の食の確保のために、まずは老朽化したという市場の建物の改築、リニューアルに着手するのが当たり前なことだろう。

なによりも愕然とするのは、食の文化という価値にたいする意識の低さだ。
魚介類の食文化は、四周を海に囲まれた日本列島に住むわたくしたちの祖先が何千年もかけ、知恵を絞って磨いてきたものである。それらの遺産のすべてが集積しているのが築地市場であろう。それを1本の殺風景な道路のためにそこのけというのは、日本人の食文化を軽視しているどころか、侮蔑しているとしか思われない。

ここ数世紀、人類の歴史を変えるような重要な発明や発見で日本人は欧米に遅れを取った。しかしそれらは主に人殺しのための武器などの発見や発明であって、食文化や生き方というソフトな分野では決して負けていない。それどころか共に平和に生きるための知恵やノウハウ、自然が与えてくれる植物や動物たちの利用法については地上のどこよりも素晴らしいものが多い。

とりわけ海が与えてくれる恩恵の活用方法では、世界に冠たる寿司文化を筆頭に追随を許さない。海の生物や植物たちとの長い長いつき合いが日本人の特質を形作っていると思う。外見的には日本人も中国人、韓国人も変わりはないけれどもやはり違う。違うのは昔から連綿と伝えられてきた気配りの細やかさや所作、美的センスが違うからである。

その根底には取り扱いに細やかな神経が必要な魚介類の調理法と食べ方があるとにらんでいる。外国人でも日本人以上に日本人になることができる。ほとんど赤ちゃんのころから一緒に暮らし、生活をすれば氏より育ちというように不可能ではない。それほど日本の食文化はにわかには習得できないくらい細やかだ。ハンバーガー文化の国とはこの点、まったく違う。

こうしたわたくしたちの誇る食文化が日本人のオリジナリティーを形成している。その素材から目にはみえない四季折々の産物と調理法など、そのすべてが集積されているのが築地市場なのである。いまどきの言葉でいうとソフトであり、その力がソフトパワーだ。

和食といえば伝統の都、京都のみなさんも黙ってはいないだろうが、京都出身の方を築地の寿司屋にお連れすると、寿司は寿司でも東京の寿司は京都のほうとはまったく違う。食べ始めると黙ってしまうほどにおいしいらしい。だから日本のスシローは世界を席巻したのだと思う。

なにもこんなお国自慢を日本人にする必要はないはずなのだが、かくも貴重な日本の文化遺産の集積場を粗末に扱っているように見えるのでつい力が入ってしまった。
決して間違ったことは言っていないと思う。4年などすぐ先のことだ。東京にやってくる世界各国の選手たちは、きっと選手村から徒歩で来れないでもない築地市場を訪れ、東京湾を望む遊歩道を散策し、日本食を堪能しては「さすがはニッポン!」と叫ぶに違いない。それくらいのものを作ってお迎えしなければならない。

数日前の新聞に、豊洲移転に反対なだけでなく、移転の費用がないために廃業する中小零細な仲卸し業者が増えていると新聞にあった。
まだ間に合うと思うので、小池都知事には踏ん張ってほしい。

オリンピック道路については、これは築地市場の地下を通すのが一番だろう。それも隅田川にかかる橋の前から地下に潜らせるのがベターだ。
橋の下には浅草橋と結ぶシャトル観光船の船着き場を設けられ、観光客が出入りするようになるから、あまり交通量があっては危ない。

なにか工事の関係で支障があるのであれば、海岸沿いに一時的に設けるという迂回路の地下を走らせるか、いっそ市場を迂回して東京湾の海底を走らせて、浜離宮の運河の下を通って高速道路と結ぶのがいいだろう。

豊洲市場はせっかく作ったのだから、築地市場の観光と防災の拠点化の工事に伴って市場が手狭になり、どうしても一時的に移転しなければならないという大手トラックの運送会社などに冷凍商品の一時保管場所などに利用していただく。
スペースはもっと沢山あるようだから、そこはこれから本格的に始まる選手村などの建設作業員の宿舎にすればよい。

そうこうするうちに東京オリンピックも終わって、もっといい利用法が自然と見つかるだろうとみている。豊洲の維持費などを騒いでいる人がいるようだが、その程度の費用は小池都政が進める節税キャンペーンで出費しないで済む税金の何10分の1にもならないに違いない。
                    つづく
作成:Sanshiro 2016.09.06 更新:2016.09.07

築地は隅田川と東京湾の海上交通の要になる

東日本大震災から数週間後、横浜の山下埠頭から出るクルーズ船に乗ったことがある。
そしたらあの広い港に外国船籍の船の姿がほとんど1隻もなくなっていた。福島第一原発からの放射能を恐れてみな東京湾から逃げ出して行ったのだ。もし日本のどこかもう一カ所で原発が事故ったら、日本はおしまいだなとつくづく思ったことだった。

浅草橋の袂から隅田川を走る遊覧船で東京湾まで花見をしたこともある。川の水がとてもきれいになったことは実感した。ただし海から見る東京の景色はお世辞にも美しいとはいえない。横浜港の街はいい。見られて美しくなる女性のように海辺のビルディングはシルエットにまで気を遣っている。

東京湾はコンクリート造りの大小のビルが立ち並んでいるだけで殺風景なことおびただしい。夕日の逆光で眺めたからかもしれないが、とにかく貧相な印象なのである。戦後の焼け野原から復興したのだし、正直、その通りなのだが、なんとかしてくれと思わないではいられなかった。灰色のコンクリートのハコが雑然と並らぶばかりの岸辺ではなく、少しは美的センスのある都民や外国人観光客が楽しめるような人間味のあるウオーターフロントになってもらいたいのである。

築地市場が日本の和食のパラダイスに育てるチャンスが到来したのだから、この際、東京湾を都民の目線で見直そうではないか。
東京オリンピックのころには外国人観光客はどっと増えて、浅草から隅田川を遊覧船で下って築地市場にやってくる団体も現れることだろう。お目当ては開演料理のレストランや寿司屋がひしめく市場2階の豪華客船のデッキさながらの遊歩道だ。

客船のウッドデッキと見まがうような遊歩道が、海側からみるとどのように見えるかはまだ分からない。それだけでは弱いから防災拠点として整備される築地市場にはその上にザトウクジラのモニュメントのようなものを飾って、午前9時、正午、午後3時の定時に潮を吹かせるというのも面白いかもしれない。下から眺めれば青空を海にして鯨が泳いでいる趣向である。

そのクジラに日章旗を掲げた人魚が乗っていればもっと映えるに違いない。東京オリンピックの期間には日章旗は五輪旗に変わることになるだろう。おっぱいを出した人魚の顔がだれかさんに似ていたら話題になること請け合いだ。人魚がひたいに緑のはちまきを締めたりでもしていたら、きっとメディアのヘリコプターが飛んできて写真を撮り、公私混同ではないか、これが証拠だと都知事にかみつくかもしれない。

それは冗談として、築地市場が魚介類の日本食のパラダイスとして有名になり、訪れる人が増えるにつれて、築地の港は隅田川と東京湾の海上交通の中心になって繁盛しそうな予感だ。

外国人観光客が訪れる浅草のほかには東京にはこれといった観光名所がない。築地に和食のパラダイスができて定着すれば、浅草橋のたもとから定期で築地市場を結ぶ観光船が出ても不思議ではない。たとえ遊歩道は未完成でもすでに市場の場外から東銀座にかけては無数の寿司屋が営業して、夕方ともなれば賑わっている。

外国人観光客のニーズでいえば、築地から南には羽田空港があって、国際線が増えるとともに船舶での送迎施設の準備を進めている。羽田からはさらに南の横浜までルートが伸びるかもしれない。

築地の奥には東銀座、そして銀座が広がっているだけに築地に便利な船着き場ができさえすれば、築地とディズニーランド、さらにはお台場を結ぶ定期船もいつ始まってもおかしくない。

懸案の2号線の道路のルートと工法は、築地市場がいずれは外国人観光客向けの一大観光スポットになるとともに海上交通の拠点になることを考慮すれば、海底に鋼鉄製のハコを沈めてつなぐC案が無難なのかもしれない。

すでに完成している隅田川にかかる橋は、その橋のたもとに定期の観光船の発着場を設け、橋そのものを歩行者と市場関係者の車両専用にしてしまう。2号線は隅田川の橋の手前から地下にはいり、市場前の海底を進んで迂回、浜離宮の水路あたりから地上に上がる。そうすれば汐留ジャンクションから高速道路にもすぐ乗れるからとても便利になる。工期は短くて済み、安上がりにできるはずだ。

築地市場は未来の東京湾の海上ルートの交通網をどう考えるのかといいう観点からも検討されなければならないようだ。
                      つづく
作成:Sanshiro 2016.09.05

築地市場を浅草と並ぶ東京の観光地にしよう

防災の視点だけでなく、築地市場問題では日本人の食文化にたいする敬意も欠落している。四方を海に囲まれた日本の魚介類のすばらしい食文化は世界中探してもどこにもありはしない。

世界中を走り回った男として断言するのだが、日本と日本人が誇るべきは平和な社会であり、どこの国も追随できない海産物の食文化だと思う。その最大の拠点が東京の築地である。

築地市場はこのように大切なわたくしたちの食文化の中心である。東京オリンピックは大切だとはいえ一過性のイベント、市場はこれからも永遠に大切な魚介類を提供するかけがいのない流通機構だ。道路と同等に並べて議論するわけにはいかない。

このような日本の食文化の殿堂が、たかが道路一本のために駆逐されるようなことがあっていいわけがない。築地市場で働く人々に聞いてみれば、じつに八割もが豊洲市場移転に首をかしげて、反対しているという。これらの現場の人々の声を押し切ってまでして移転を強行する理由などあるはずもない。

ところが9月2日に開かれた東京オリンピック関係者の連絡会議で、小池百合子都知事が築地移転問題で都政改革本部が精査を行うことを報告するや、森会長が道路建設の遅れをしつっこく問い詰めたことが報じられた。これに続いて、小池都知事の矛先がオリンピック予算が豆腐さながら2兆、3兆とふくれあがった奇術さながらのトリック解明に向かうというので苛立っているらしい。あるいはおびえているのか。

オリンピック予算の”怪”の解明はまだ先のこととして、ここでは魚食民族日本人としての誇りを守るとともに、築地を浅草と並ぶ東京の観光地にする構想を考えてみたい。
老朽化して危ないというのであれば、この際、築地市場の防災拠点化と合わせてここを浅草と並ぶ外国人観光客が訪れないではいられない一大観光地に変貌させるのである。

本気で取り組めば、そう難しいことではないと思う。
東京オリンピックは大切だとはいえ4年先の、しかも一過性のイベントだ。それよりも日本にはようやく2000万人を越えた外国人観光客を、中長期的にもっと増やして、観光立国を目指さなければならないという国是がある。

築地市場を浅草と並ぶ東京の観光スポットにする計画は、あわててはコトをし損じるのでじっくり取り組みたいものだ。
まずは利権に目のくらんだ我田引水の議員らに振り回されることのないように都庁自身が築地市場の整備を観光政策の一環として進める方針を明快に打ち出すことが肝要だ。そして東京オリンピックまでを第1期として、10年~20年の長期計画でじっくり育てる。そのうちに外国人観光客のみか、都民や東京見物の地方からの観光客が押し寄せるようになって東京のドル箱になり、自然と整備されていくだろう。

それくらい魅力ある観光スポットにするという決意と覚悟は必要だ。築地市場にはその期待に応えるポテンシャルはある。
東京オリンピックまでの第1期は、東京湾寄りのウオーターフロントの耐震ビルの工事だけとし、その2階部分に大型の豪華客船のウッドデッキかと思われるような広い、おしゃれな遊歩道を設ける。1階部分はこれまで通りのセリが行われる市場とし、2階の遊歩道に海鮮料理のレストランや食堂、寿司店がところ狭しとならべるのだ。全国の漁港自慢の炉端焼きのコーナーもあっていいだろう。

ウオーターフロントの遊歩道からは天気のいい日には東京湾の景色を楽しむことができる。エレベーターやエスカレーターで築地の場外の市場と寿司屋街とつながり、築地市場をぐるりと歩いて回れるような回廊にする。いずれは築地市場は防災拠点ビルとして3-5階の建物になるが、鮮魚を扱う市場には太陽光がほしいところ。ビル化は周囲だけで、中心部分は青天井の吹き抜けにするのがいいかどうか。現場で働く方々の意見を聞いてみよう。

ここを訪れれば、日本の和食のすべてを気軽に、安く楽しむことができる。書いているうちに唾が出、お腹が鳴りそうだが、食べ物だけでなくもっとアトラクションがほしいところ。そこでウオーターフロントの2階部分の遊歩道では亀さんやサザエ、魚たちの姿をしたITロボットにお客さまを案内するコンシエルジュに登場していただくというのはどうだろうか。

亀さんをみつけて「こんにちは」と声をかければ、亀はするすると首を伸ばして「なにかご用ですか?どんなお食事を探していますか?」などと30数カ国の言葉で即座に答え、お客さまの希望する食事が出来るお店に案内してくれる。これならばきっと子どもたちの人気者になり、東京オリンピックに訪れる選手や観光客によって宣伝されて、日本のITロボットのレベルの高さがPRされることだろう。

築地の観光スポット化のインパクトはもっとでっかく、隅田川と東京湾の海上交通のネットワークへと広がる。
築地を外国人観光客向けの一大観光スポットに育てることを考慮すれば、2号線の道路のルートと工法は海底に鋼鉄製のハコを沈めてつなぐC案がいいのかもしれない。

さらに詳しくは次回。
                      つづく

作成:Sanshiro 2016.09.04 更新:2016.09.05

市場に防災の視点が欠如しているのはなぜ?

台風10号が東京に来ませんようにと祈っていた人は多かったに違いない。観測史上初めて、東北地方に上陸した強力な台風は案の定、岩手と北海道に大変な被害をもたらした。

これが関東地方を直撃しなかったのはまったくの偶然に過ぎない。もし東京湾を直撃して高潮が築地市場を襲っていたら、どうなっていたか。海面より数メートル高く土盛りをしただけの豊洲市場など、せっかく盛ったきれいな土が流されて汚染土壌がむき出しになったかもしれない。

このようなことを申し上げるのは、いま注目の築地市場の移転問題で防災の話がどこからも聞こえてこないことが不思議に思われてならないからである。

東京都民のみならず関東地方3000万の胃袋をまかなう日本最大の市場である。これが直下型の巨大地震と津波だけでなく、豪雨と強風をともなった台風10号のような台風に見舞われるだけでも気象条件次第で大きな高潮が発生する可能性があることに慄然とした。

中長期的にみて一番、重視しなければならないのは防災対策であり、それにはすでにできあがった豊洲市場よりは現在の築地市場を防災拠点に建て替えるのが望ましい。非常時なればこそ魚肉の供給を切らすことなく供給し、銀座から海岸沿いの住民の避難場所にもなる。

それよりもなによりも東京オリンピックのための道路:2号線の整備が大事だというならば、いいアイデアがある。
A案)豊洲方面から直線的に築地市場を通すならば、一番、賢い方法は市場の地下を走らせることだ。そのために市場を完全に撤去することは必ずしも必要がない。列車のトンネルを作るシールド工法で掘ってしまえばいいのである。同時に大型トラックが道路からストレートに行ける荷さばき場を地階に設けることができたら満点だろう。

B案)築地市場を防災拠点に転換するというグランドデザインに組み込んで、2号線を防災ビルの中二階を走らせる。大型トラックが道路からストレートに行ける荷さばき場を設けて市場と直結するにはこの方が機能的だし、安上がりかもしれない。

C案)工期と費用次第では、築地市場の前の海の下を走らせるという手法がある。鋼鉄のハコを作って沈めて道路にする技術は、川崎と木更津を結ぶ海ほたる路線、お台場と羽田を結ぶ高速道路ですでに実用化されている。2号線は隅田川の地下を通り、市場を迂回するように河川の下を走って都心側に顔をだし、汐留ジャンクションにも上がれるようにする。すでに隅田川に建設されている橋は歩行者と市場を利用する車両専用とする。

これらの工事にあたっては築地市場の一部をどうしても移転させなければならないことがあるかもしれない。そのときの一時的な移転先として豊洲市場が役に立つ。それでもせっかくの巨大市場がもったいないというのならば、使い勝手が悪いという間仕切りを取っ払って、選手村などの建設工事現場で働く人々の宿舎にでも使えばいい。いろいろと使っているうちに最も適した豊洲の土地建物の使い道が見えてくるだろう。

これとは別に不可解な出来事が起こり得る。
小池都政がこれらの代案を策定して都の職員に案件をまとめさせて公募しても、ゼネコンを始めとする土木建設業者が後のたたりを恐れて、一社も応札しない事態である。二度あったことは三度あってもなんら不思議はない。なんとかいうドンがそれとなく圧力をかけることも考えられる。

そこまでやるか、と都民は怒るだろうが、我田引水のためにそんなことを平気の平左でやってきた連中のことだ。公募は海外の業者にも窓口を開いて、日本勢がみな引き下がっても不調に終わることがないように備えておこう。

最近のビルディングをみていると、シンガポールや上海、ドバイなどになかなかいいセンスのものがある。案外にいい結果が生まれるかもしれない。
先日、近所で普請があり、聞き慣れない言葉を話している作業員がいたので聞いたらナイジェリア人だという。世の中は日々、変わっているのである。

国際都市、東京なのだから、都庁職員はスイスイと苦もなくやってのけるだろう。
やっていただかなければ困る。
                           つづく
作成:Sanshiro 2016.09.03 更新:2016.09.03

大改革に反対の議員たちが東京オリンピックを妨害する

都知事選から1ヶ月、小池都政が動き出した。
公約に掲げたとおり、都民の目線で都政を見直すところからスタートした。支持してくれた300万都民に約束したことだから妥当な滑り出しだろう。

ところがこれに「東京オリンピックに間に合わなくなる」「移転を準備してきた業者に損害賠償を払わなければならない」「移転が遅れれば遅れるほど維持費がかさむ」などと、早くも文句たらたらだ。

与党議員らは「知事側が勝手にやっていることで知らん」という態度で、協力するような姿勢はどこにもない。このままだと9月28日から開催の都議会が思いやられる。

これは少しどころではなく、大変におかしなことではないだろうか。都民の信託を受けて東京都知事に当選した小池百合子都知事である。都議会議員たるものはまずは誠意をもって都政の運営に力を合わせるというのが一般の常識というものである。

それともなにか痛い腹を探られるのが嫌なのだろうか。何かやましいことでもあるのだろうか。

ここ数週間、新聞や週刊誌は、近年、都議会で多数を占める自民党議員が都知事さえ手の出せない横暴の限りを尽くして、実際に我田引水の公共事業をおこなってきたことを伝えている。その極みが築地市場の移転にからむ諸事業と、東京オリンピック関連事業だという。

これが本当であれば、許されないことであり、捜査機関が内偵にはいってもおかしくない。移転先予定の豊洲市場の建設費が、当初の予算のほぼ3倍に三段跳びで跳ね上がっているのはなぜなのか。

入札の不調もあって、工事費の引き上げをせざるを得なかったと都の担当部局は説明しているようだが、もし入札価格が外部にもれていて、業者が談合して応札せず、仲介の議員の覚えのめでたい土木建設会社が最終的に入札したということであれば、よく分かる。日本のどこでも行われている談合であり、その裏で仲介の政治家らにたいする現金入りいりの重箱が回っていることはよく知られている。

納税者の都民には到底、認めることのできない、許せない犯罪行為なのだが、議員自身が地元のために我田引水するために政治活動を行っていることから、いくら摘発しても繰り返されている。政治家たちは捕まっても運が悪かったくらいの感覚だ。

なんといっても工事費の取りっぱぐれのない公共事業ほどおいしい仕事はない。だから土木工事関係者は談合をしてもなにをしても受注を目指す。1社ばかりが受注していては内輪もめして長続きしないから、順繰りに受注を調整する。これが談合である。

土建業者にとっては大手ゼネコンにとってもその下請けにとっても公共事業の受注は大事だから、他社との情報交換の担当者には社内でも優秀な人材を起用して、先行きも面倒をみるのが通例だ。これら陽の当たらない裏の仕事をする社員は「裏通り 歩いて行けば 表て道」などと自嘲気味に歌いながら、いつの日かの出世を夢見て関係者とはしご酒の日々である。

かくてカラスの鳴かない日はあっても汚職が行われない日はないといわれる。小池都知事がいくらカリカリしても、あせっても果たして成果を上げられるかどうか。多くの議員たちはお手並み拝見と猫をかぶり、冷笑を浮かべながら新米都知事を議場に迎えるに違いない。その出方によっては「東京オリンピックを遅らせているのは議会だ」として伝家の宝刀を抜くことがあってもいいと思う。 を

ここで突破口を開くことができなければ、これからの都政運営は前任の知事たちと同じことになる。都政改革本部にしても強制捜査権があるわけではない。司直への告発という手段はある。確たる証拠がないかぎりは冒険だが、その壁をなんとか突破してもらいたいものだ。おかしいことはおかしいのである。手続きが整ってさえいれば違法ではないというようなことがまかり通るなら、警察官も検事も要らない。

いまのところ表立って活動できるのが小池都知事だけという状況は厳しい。5人の副知事は前任者が任命して議会が承認した人物で、本人がやめない限り空きがない。地方自治法がそのように定めているからだというが、これはおかしいのではないか。任命した都知事が辞職したからには、副知事も自発的に辞任するのが筋ではないだろうか。

このような理不尽が次々と明らかになってきていること、これがまずは小池百合子都知事誕生の成果である。都知事は決して孤独ではない。どんどん走ってほしい。300万都民が応援している!
                       つづく
作成:Sanshiro 2016.09.02 更新:2016.09.03

TOKYO2020は無事、開かれるだろうか

RIO2016が終わったばかりのブラジルで、ジウマ・ユセフ大統領が罷免されたという。オリンピックのときはすでに国家財政を不正に操作した疑いで停職処分されていて公式行事には顔を出せなかった女性のユセフ大統領だったが、8月31日の上院の弾劾裁判で賛成61票対反対20票の大差で罷免が成立して失職した。

あの感動のオリンピックの興奮が冷めやらぬうちにこんなニュースを聞くと、TOKYO2020は本当に大丈夫なのだろうかーとふと考えてしまうような出来事が次々と起きている。。

晋三・マリオ・安倍でオリンピックの閉会式を沸かせた安倍政権だが、日本の株式市場には日銀と公的年金のお金40兆円が投入されて、外資の抜けた穴を埋めてようやく維持されていることが判明した。

来年度の予算の概算請求もほぼまとまったとかで総額101兆円と3年連続で100兆円の大台を超える見通しだと言うが、その内幕をみれば相も変わらず赤字国債頼みである。アフリカには3兆円を投入するなど、景気のよさそうな大盤振る舞いの一方で、足下がこれまでになく揺らいでいる。

もしも株がなんらかの理由で暴落したら、そして日銀と国民の年金資金が途方もなく大きな損失を出したらただではすむまい。いつもドヤ顔の晋三・マリオ・安倍の表情も引きつってしまうだろう。

いつ破産するやらと時限爆弾を抱える財政問題をみるとき、わたくしは東京大改革を公約して当選した小池百合子都知事の手腕にまずます期待せざるを得ない。小池都政は政治と役人のなれ合いのなかで野放図にふくれあがる公共事業費に、真っ向から立ち向かおうとしている。

もし、小池都知事が訳のわからないおっさん政治との戦いに勝つことができたならば、その勢いは地方にも波及して日本列島に都道州制のような構造改革をもたらしてくれることだろう。そしてそれは日本の赤字国債なしでは回らなくなった日本の台所事情をも改善してくれるに違いない。

極めてきわめて大事な緒戦である。
つづく
作成:Sanshiro 2016.09.01 更新:2016.09.02

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