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日本を破産させたくない人は「この指とまれ」国民運動へ

仕事がない。だからお金もない。
そんな高齢者たちがグループをつくって互いに助け合う動きが1990年代から日本のあちこちで始まっている。協同組合をつくっているところもあるようだ。メンバーの多くは定年退職した方々で、力仕事などもあるので若い人に参加してもらえるとうれしいと募集している。

「通貨消滅」(ナオミ・フラー著)が紹介するアメリカのジャック・フレスコ氏(100歳)によれば、このような状況は序の口に過ぎない。これまで人間がしてきた仕事を機械やロボットが行うようになるために、ますます仕事はなくなり、お金を稼ぐことができなくなるという。だから人類は教育もライフスタイルも変えて、お金なしで共に暮らすことまで考えなければならないと語っている。

にわかには想像もできない未来社会のように思われるのだが、ジャック・フレスコ氏は現代のレオナルド・ダ・ヴィンチといわれる天才で途方もない洞察力の持ち主だ。普通の人には見えない将来がみえているのかもしれない。

そういえば最近、わたくしのところにAIと人工知能に関するセミナーの案内が来るようになった。セミナーの会社によると参加希望者が殺到して二次募集することになったというから関心は相当に高いようだ。

いまや自動車の自動運転に関するニュースが流れない日はない。近い将来にはバスの運転手さえ要らない自動運転が普通のことになるのだろうか。バスやトラックの運転手までが要らなくなったらこれはエライことだ。うかうかしてはいられない。

しかしながら現代においては国家の主人は国民である。
どのような改革であっても国民がよりよい生活ができるようになって喜んで納得してくれるようなものでなければ一歩も進まない。国民は一人ひとりに人格があり権利がある。心臓は太古の昔からのリズムで動いている。いくらインターネットを使った広域行革がいいといっても人の気持ちもわからないような冷たい政治システムでは、「インターネットになど振り回されたくはない」と反対され、提案する人の資質さえ疑われてしまう。

だからわたくしは、大がかりな広域サイバー行革にあたってはとことんの住民サービスが欠かせないと考えている。行政の簡素化で浮く費用は、住民のケアや地元の文化を継承して盛り立てるために投入し、それぞれの地域の人々がこれまで以上に生きがいを感じられるようにしなければならない。消滅する市町村議会や職員のほとんど全員を住民サービスに向けたいと考えているのもそのためだ。

これには谷明氏が書いた「成熟社会」(eブックランド刊 ISBN:9784902887228)の日本改造のための八策が指針になると思う。坂本龍馬の船中八策に倣って谷氏が立案した現代の八策のトップには隣近所の人となごやかに暮らせるようにと「有縁社会の再生」が掲げられている。
1) 有鉛社会=コミュニティの再生
2) 安全社会=大震災を超えて
3) 教育社会=次世代を育てる
4) 長寿社会=人も物も長持ち
5) 近接社会=歩ける暮らし
6) 楽園社会=美しい国土の復活
7) 和風社会=伝統文化の将来
8) 成熟社会の世界戦略=日本モデルの提示

まさにこれである。広域サイバー行革においては以上の八策が人々の生活のなかで実感できるようにきめ細かく最大限に配慮されなければならない。共同通信社のローマ特派員も務めた谷氏は、世界のモデルになるような国造りをしてほしいと最後を締めている。広域サイバー行革は150年ぶりの列島改造なのだから、この先50年や100年は続けられるような、世界に誇れる斬新な統治システムでありたいものだ。

道州制、サイバー政治、それと現代の坂本竜馬、谷明氏が提案する「成熟社会」の8項目の3つを、三位一体として実現できれば可能なのではではないだろうか。

しかし広範に多くの方々の賛同がなければ実現は難しいに違いない、日本を破産させたくない人を募る「この指とまれ」のキャンペーンでも始めてみるか。

作成:Sanshiro 2016.06.15 更新:2016.07.30

景気を浮揚する広域サイバー行革

景気がよくなってほしい。
日本人の誰しもの願いだろう。それが広域サイバー行革にたいする疑問にもなる。税金を投入しないで景気はどうなるのか?

わたくしは、「日本列島で広域サイバー行革を行う」と宣言してグランドデザインを発表し、具体的なスケジュールを示すだけで日本の景気は上向きだすとみている。
赤字国債や消費税増税で作ったお金で景気をよくするのではなく、明治維新以来となる列島規模の行政改革で規制緩和を行えば、海外からお金を背負った観光客やビジネスマンがやってくるようになる。

その実例を目撃したことがある。
わたくしが1989年春、ロンドンに行ったときだが、イギリスはもちろん、EUの市場統合に参加予定のヨーロッパの12か国が未曾有の好景気に沸き立っていた。1992年に国境をなくして市場を統合しようとするEU諸国に進出しようと、世界中のビジネスマンがEUの予定国に殺到していた。

そのころの日本はまだバブルの絶頂期にあった。日米欧にまたがるグローバル企業にならなければと大企業から中小企業までがEU加盟予定国につめかけた。ロンドンでは日本の中央と地方銀行が100行近く支店を設け、夜の商談の場にと銀座のクラブが支店をオープン、料亭もどきまでが開店した。日本人学校では各学年に1クラスを増設しただけでは足りずに待機児童が出る騒ぎだった。

日本が1990年代に巨万の富を失う前の、古きよき時代の昔話である。当時、ロンドンの金融街シティをにぎわしたこれらの銀行の多くはもはやその名前さえ消え、世界第2の経済大国を率いた大商社も見る影もない。

しかし実をいうとこのとき、ヨーロッパ統合の牽引役だったフランスのミッテラン大統領は真っ青になっていた。
フランスに多い愛国主義者たちが「フランスは他所の国とは違うのだ。フランは絶対に手放さないぞ」と抵抗して、統合の是非を問う国民投票で賛成が過半数に届きそうもなくなった。肝心の言い出しっぺのフランスの反対のおかげで、壮大なヨーロッパ統合計画がご破算になるという悪夢のような悲劇が現実のものになりかけていたのである。

追い詰められたミッテラン大統領が最後のテレビ演説で発した言葉が思い出される。
「ヨーロッパが結束しなければ日本に勝つことはできないのだ。賛成投票をしてくれ!」

これが功を奏してかどうか、フランス国民は市場統合案(マーストリヒト条約)を可決した。賛成票50.82%、反対票49.18%。薄氷を踏む国民投票だった。

広域サイバー行革とヨーロッパ統合は同じではないが、よく似たところがある。県境を取り払い、大きな市場を作り出そうとする規制緩和の手法はほとんど同じだし、道州制の行革にともなう難問を解決するためにもEUが知恵をしぼった手法はとても参考になる。

日本にもお国自慢は多い。江戸時代からの藩政の枠組みがそのまま残っているのだから当然といえば当然だ。道州制が長年、論議されながら棚上げにされて実現しなかったのは案外に「よその県(藩)の連中と一緒にされたくない」という感情的な近親憎悪だったのかもしれない。

こうした古き良き時代の日本人には、税金をもっと上げないための緊急措置であること、地元が大切にする文化についてはこれまで以上に大事にして維持継承することを約束し、実際に実践して納得していただくことになる。地方は高齢化と少子化で存続が危ぶまれる限界集落の問題も抱えている。これが海外からの資本とともに流入する外国人によって活気を取り戻し、人口増に転じる可能性さえあることも説得材料の一つになりそうだ。

長く世界の動向を見守っていると世界経済はつくづく生き物だと思う。それぞれの国が成功して好景気に沸けば、ほかの地域は沈んで停滞する。地球はあたかもどこかを押せばほかのところが膨らむゴム風船でもあるかのようだ。

日本はいつのまにか経済システムが政治システムもろとも時代遅れになり、赤字国債でも刷らなければ動かない国になってしまったらしい。その赤字国債もG7でいい加減にしてほしいとクギを刺された。格付け会社フィッチは日本国債を「安定的」から「弱含み」に引き下げた。

日本の経済力が大きく落ち込んだらどこの国からも相手にされなくなるだろう。その影響は必ずや安全保障にまで波及する。
わたくしには「通貨消滅 お金は何処へ?」(eブックランド発行)にヒントを得た広域サイバー行革を緊急に立案して東京オリンピックまでに具体化することが日本を救う唯一の道のように思われてならない。
作成:Sanshiro 2016.06.14 更新:2016.07.30

財政赤字を減らす妙案は道州制+インターネット

日本の財政問題は、「世界経済はリーマンショク前夜に酷似している」という安倍首相の認識がG7の首脳から冷笑されたところから一挙に深刻になった。
世界中が「そんなに日本は困っているのか」と驚いた。と同時に、目ざといファンドがこれはチャンスとばかりに円と株に仕掛けてきて不安定になっている。

財務省がこれを放置するとは思われないので戻すこともあるだろう。しかし1000兆円超の赤字国債がある限りトレーダーの挑発は続く。国債暴落のシナリオが語られたりもする。

だからわたくしは急ぎ、日本列島に論議されつくした観のある道州制をベースにして、行政のデジタル・マネジメントを実現しようと提言している。中央の国会には外交や防衛のような重要な任務があるので、まずは地方からということだ。

広域サイバー行革にはだれしもが疑問を持つだろう。
1990年代の自民党政権時代、その後の野党の政権時代にも減らせないどころか、漸増の一途だった財政赤字を縮小できるような妙案はあるのか。

大前研一氏はこう語っている。
「道州制は市町村合併とはまったく異なる次元の話だ。決して市町村合併の延長ではない。道州制の本当のメリットとは、繁栄を世界から持ってくることだ。納税者のお金を使わずに、世界中に余っているお金を呼び込む単位、産業基盤を確立する単位、としての道州制なのである。」

まさしくこういうことである。
道州制のサイバー政府は地方自治法を守りつつも、中央の官庁にお百度を踏む必要もなく独自の政治を遂行する権利を持つ。そして道州から直接、海外と交易を行うことができる。県単位でもできるとはいえ規模が小さすぎてマーケティングが弱い。道州規模になれば十分なパワーを発揮して地域の産物を世界に売り込むことができる。外国人観光客など道州がそれぞれ観光特区と化して、互いに争奪戦を展開するようになるかもしれない。

この道州制にお金のかからないインターネットを駆使した直接民主主義を加味する。指南書「通貨消滅 お金は何処へ?」(ナオミ・フラー著 eブックランド発行 星雲社販売 1800円+税 ISBN:9784434218552)によれば、なにも複雑な話ではない。インターネットを使ってお金のかからない直接民主主義の広域行政をすれば、政治にかかるコストを激減することができる。

政策の提案というのは、とても難しい。住民がそれによって恩恵を受けたと思うことができればよし、おかげでより貧しくなった、不幸にさえなったと言われるようでは失敗である。

市町村の役場どころか県議会さえも消滅するというのだから、政治のコストを削減できるのはわかる。しかし、住民の意見は行政に反映できるのか。それで景気はよくなるのか。暮らし向きはどうなる―疑問が寄せられることだろう。商売をしている中小企業の方々からはよその県の同業者との関係はどうなるのだろうかという切実な声も上がるに違いない。

これについては次回のブログで論じてみよう。答えはほぼ用意してある。
                        つづく


作成:Sanshiro 2016.06.11 更新:2016.07.30

都庁の役人天国に怒髪 天を衝く

日本が財政破綻しないよう2020年までには政治のムダを一掃するプロジェクトに着手しなければならない。そして1000兆円を超えた累積赤字を少しでも返し始めなければならない。このためにわたくしはインターネットを駆使した広域サイバー行革を実現するために総力を尽くそうと固く決意した。

このような目で日本の行政システムを見るようになった矢先、都庁で舛添知事の公私混同、乱脈経理問題が明るみにでた。読めば読むほど、聞けば聞くほどはらわたが煮えくり返る。これが自浄作用を喪失した役所の世界の実態なのだ。金を弁償すればいいとかいう問題ではない。公務に就くものとしての根性が腐っている。

東京都を広域サイバー行革の対象にするかどうか。日本の首都のサイバー化は迷っていたけれども、東京都こそは広域サイバー行革の中に組み込んですっきり透明にしなければならないだろう。

東京都は4兆7400億円(平成26年)と、国税庁が集める国税54兆円(同)の10分の1近い税収がある。都民税のほかに都市計画税とかいう課税があって、大阪府の2倍も豊かだ。

なにも都内に限ったことではないが、都内の物件は高いので不動産を購入するときなどは気をつけなければならない。税金も払ってホッとしたと思っているとそれは売買代金にかかる5%の国税分であって、翌年、またドカーンと今度は10%の地方税がかかってきて腰を抜かす人もいる。

こうした地方税で運営される東京の特別区の予算も大きい。そのうえ特別区は独自で地方債を公募できることになっていて、23区全体で25年度決算時の特別区債残高は5,778億円ある。その筆頭は足立区で600億円ほど。もちろん国が支払いを保証する地方債だから、これも万が一のときはわたくしたちが払わなければならない借金だ。

東京都が広域サイバー行政化するときには、列島の地方と同じようにサイバー都議会の議員が新たに選出され、特別区の議会と区役所はサイバー都議会の出先事務所や住民の集会所などに用途が変更される。これによって区議会議員や区職員が解雇され失職するということではない。それぞれの地域の住民サービス機関に配属されて出向していただき、新しい時代にふさわしい住民サービスの強化や地元の文化の継承などに尽力していただく。

新体制には4年の移行期間を設けて、最も望ましい省コストで有意義な地方行政システムに整えて行く。ただし主要な課題の協議は、有権者も直接参加して全都的に行う。同じような問題を23区がそれぞれに議会を開いて、すったもんだと時間を費やし、しかも同じようなソフト開発や機材の発注を別々に行うという時間と税金のムダはもうなくなる。

広域サイバー行革にたいしては、東京都や区議会の議員や職員に限らず、地方からも轟々の反対と非難の声が上がるだろう。ありとあらゆる罵詈雑言が投げられ、妨害も半端なものではないだろう。一世紀半前に大久保利通が作った地方行政の枠組みの大転換だからなんら不思議ではない。

一方で晴れの舞台になるはずだった伊勢志摩サミットを境に、日本の財務状態にたいする懸念がいよいよ深まっている。
三菱東京UFJ銀行が日本国債の購入の権利を返上するとの日経新聞の記事があった。アベノミクスのマイナス金利政策に対するメガバンクの造反である。「国債暴落で日本はギリシャになるのか」の大見出し(毎日新聞)が踊るようになった。

それでもいまの国会の与党にも野党にも根本原因である累積赤字を減らす知恵は期待できそうもない。危機打開策として打ち出されるのはまたも自らの首を絞める税金のばらまきだろう。

その結果、子から孫までがますます重税に追いまくられる借金まみれの日本になっていいのか。それとも税金が安くなって平和な繁栄する日本であり続けたいのか。
それを決めるのは国民だ。少しおかしいぞと思い始めた人はかすかに増えつつあるように感じられる。        つづく



作成:Sanshiro 2016.06.10 更新:2016.07.30

税金を安くできる広域サイバー行革を考えよう

コラムニストというのはへそ曲がりなところがある。書いたことがあんまり当たると困っちゃう。先に書いた「アベノミクスにつける薬」の社長ブログのことだ。

伊勢志摩サミットを前にした連休のころに3連作した内容がズバリ的中してしまった。
「アベノミクスにつける薬」シリーズ その1 その2 その3がそれである。

やれ通貨安競争はやめよう、やれ為替操作はしないようにしようとG7の決議文に書かれたのだから、赤字国債を刷りまくるのもいい加減にしてほしいとクギを刺されたも同然だ。

わたくしはなにも政治部の記者でもない。現役記者よりは長くメシを食っているから過去の蓄積はあるので書いているのだが、安倍首相がお招きしたG7の首脳から財政出動問題で逆ねじを食らってしょぼくれるような姿はみたくない。

しかしそういうことが現実に起きてしまった!
政権与党には想定外のことらしく、国民の目の前で混乱が繰り広げられている。なにか抜本的な施策があるわけもなく、差し当たり消費税率の10%への引き上げを延期することくらいしか頭に浮かばないらしい。目前に迫った参議院選挙を乗り切ろうということだ。

日本が置かれた状況は四面楚歌、これはもう国難である。いいたいことは沢山あるがもはや非難したところで何にもならない。国民の一人として局面の打開を考えてみたい。

日本の財政問題は大変なことだが、原因は単純なことで、1990年代半ばに起きた日本経済の没落と同根だと思っている。

1990年代半ばの世界第2の経済大国の突然の不調は、日本がインターネットというものの意味と価値が理解できないために始まった。
ベルリンの壁が崩壊して東西冷戦が終わり、ソ連までが解体して民主ロシアになると、ホワイトハウスは経済面からアメリカを脅かす存在として日本を叩き始める。クリントン政権はそのツールとしてインターネットを使い、日本バッシングの末に1ドル=79円75銭まで釣り上げて輸出依存率の高い日本経済の息の根を止めた。

当時の自民党政権は、「こんなことで優秀な日本人はへこたれない。経済など景気刺激に財政出動すればすぐ元気を取り戻す」と赤字国債を擦りまくって銀行や商社に投入した。しかしインターネットでグローバル化した世界経済には古典的な経済理論に基づく当時の大蔵省と日銀の景気刺激策はまったく効かなかった。ただただ累積赤字を積み上げてアッという間に500兆円を突破していった。

わたくしは「ネット敗戦―IT革命と日本凋落の真実」(KKベストセラーズ 2000年7月刊)を書いて警告したことを思い出す。
その前書きで「日本は500兆円を超える赤字国債でかろうじて浮いているに過ぎない」と書いたが、いまや「日本は1000兆円超の赤字国債で浮いているに過ぎない」。諸外国は実態経済の裏付けのない日本の巨額の累積赤字が世界経済の不安定要因になってきたとみて、失礼ながらG7の場で議長国日本に忠告したのである。

光の波を利用したインターネットではお金の取引も光速で行われる。東京で景気刺激のカンフル剤として円を投入しても、地球の裏側で瞬時に引き出されてしまう。だから古典的な経済理論で景気刺激の予算をいくら注入しても、穴の開いたバケツに水を注ぐようなものだったという1990年代の教訓を生かせず、またも同じ愚を繰り返したことはいくら悔やんでも悔やみきれない。

しかしもうこんな繰り言を言っている場合ではない。
世界のマネーは日本経済の行き詰まりを先読みして投資を引き揚げていたが、G7の結果をみて一段とその動きを加速して株価が下落している。具体的な日本の財政の再建策を急いで打ち出さなければならない。

このような難局に役に立つと思われる稀代の奇書がある。
4月に出たばかりの「通貨消滅 お金は何処へ?」(ナオミ・フラー著 eブックランド発行、星雲社販売)というびっくりぽんなタイトルの本だ。本文の前半は過去のお金の歴史の話だが、後半にインターネットを使って政治をデジタル・マネジメントする未来社会の構想が書かれている。著者の師匠でアメリカはフロリダ州に住むジャック・フレスコ氏が考えている未来社会ではお金さえ要らないという。

これから先何が起こるか分からない難局に直面してみると、コストのかからないインターネットを駆使した政治手法というのは考えてみるに値するように思われてくる。

いま企業はインターネットなしでは商売にならないので、社運を賭して会社のシステムのネット化に取り組んでいる。しかし政治の世界では行政区割りも明治維新の廃藩置県(1871年)のまま。昔のままでお金ばかりがかかっているのは行政の分野だ。

国難のときを迎えたからには、広域行政ができるインターネットを使って廃藩置県以来、1世紀半ぶりに行政改革を断行してはどうだろうか。そして同時に大胆な列島改造を行って国内の景気を沸き立たせるのである。

こんどは広域サイバー行政の可能性をシリーズで探ってみよう。
                             つづく
作成:Sanshiro 2016.06.03 更新:2016.07.30

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