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貧困の大陸を緑の沃野に変える夢

この春から新潟県でインターネットを使った稲作の管理実験が始まっている。
新潟市とNTTドコモ、それと新潟のベンチャー企業ベジタリア、ウォーターセルによる共同プロジェクトだ。

もはやサンちゃん農業も限界を超えて、稲作農家の集約がじりじり進んでいる。農家の田んぼも大きくなるとともに、あちこちに飛び飛びに広がって管理だけでも疲労困憊だから、これをネット管理して、効率よくできないものかという試みである。

これがうまく運んでおいしいコシヒカリが収穫できれば、タブレットとにらめっこしながら米作りをするお百姓さんの姿がみられるようになる。

遅ればせながら農業の分野にもインターネットの利用が浸透してきたことの表れだが、じつに素晴らしいと思う。このノウハウは時空を超えるインターネットで地球上、どこでも使うことができる。なにも新潟で、新潟の農家が恩恵を受けるだけでなく、東京にいながら世界中、どこの国の水田でも管理ができることになる。

タイトルに掲げたように、アフリカでコシヒカリの稲作を大々的に行うことも夢ではなくなる。

こんなことを考えたのは、先週、JICA(国際協力機構)で大塚啓二郎教授(政策研究大学院大学)とドナルド・ラーソン氏(世界銀行)によるセミナーを聞いたからだ。大塚教授によれば、アジアではアジア諸国とインドで1960年から収穫の多い種類の種もみを提供するとともに農耕法を改善することで、収量を数倍に増やす緑の革命が成功した。

ところがアフリカのサハラ砂漠以南の国々では、いまだに昔ながらの農業がおこなわれていて、米もメイズ(トーモロコシ)にしても生産性がほとんど上がっていない。いまこそアフリカに緑の革命を起こすべきで、それは取組次第で可能であるというお話だった。

大塚教授は、かつて国際稲作研究所(在フィリピン)の理事長を務めたこともある実務家でもあり、近年は「サブサハラアフリカにおける米生産拡大の実証分析」の研究プロジェクトチームを率いて調査を進めていた。その成果を踏まえて、アジアの次にアフリカで緑の革命を起こそうではばいかというのだから傾聴に値する。

とくにわたくしは、拙書「地球改造論」(eブックランド刊)でイスラム過激派に走るのを思い止まらせるためには、人々が将来への夢と希望が持てるようなアフリカにしなければならないと主張しているだけに、とても力付けられる思いだった。

米作りがそう簡単なものではないことは分かっている。灌漑のための水、土壌、肥料、バッタなどの害虫対策など、問題はあるだろう。それでもアフリカ各国をよくみれば手つかずの水資源があり、膨大な土地がある。人件費は世界のどこよりも安い。

軌道に乗せるまでには克服しなければならないことは多々あるにしても、東京のデスクに座りながら、インターネットでアフリカの水田の模様が手に取るように分かるのであれば、進出を考える企業にとっては大きな安心材料だ。日本の農家だって、仲間を募ってアフリカでの稲作のベンチャーに乗り出してもいいと思う。JICAはそうした企業やベンチャーのアフリカ進出の相談に乗っている。

今回のセミナーそのものが東京の会議室とアフリカのJICA事務所3か所をインターネットで結んでLiveで行われた。そんな時代なのである。

「地球改造論」にも書いたことだが、いまやアフリカの安定はアフリカのみならず、中東、欧州、ひいては世界の安全保障にかかわる重要課題である。貧困の大陸アフリカを緑の沃野に変える夢のプロジェクトは、ぜひぜひ実現してほしいと思う。

関心のある方は間もなく11月にSpringer社から出版されるというドナルド・ラーソン氏と大塚啓二郎教授の共著『In Pursuit of an African Green Revolution』を買い求めてはどうだろうか。

2015年11月11日、このブログのコンセプトは「KKグリーンアフリカ・プロジェクト」としてeブックランドの社会貢献事業として実現を目指すことになりました。
作成:Sanshiro 2015.11.19

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