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第1回受賞は「短歌を詠む人のための『歌謡と歴史』」(松浦まつ江著)

eブックランドは、過去10年間で、日本語のデジタル文字による表現に最も貢献した作品として、松浦まつ江さんの「短歌を詠む人のための『歌謡と歴史』」(eブックランド 2013年11月刊)を選んだ。副賞に10万円が贈られる。
http://www.e-bookland.net/square/ebook.aspx?id=EBLT13112502&c=0

「デジタル日本語文化大賞」は、日本の文字ものの書籍のデジタル化比率が4.3%と米国の32%(売上ベース)に比べて異様に低いことから、急遽、制定された。来年からは前年中にeブックランドで出版になった電子書籍のなかから選考して春に顕彰する。

コミックは別として、日本の書籍のデジタル化が進んでいないことについて紙本出版社と本屋が「それみたことか」と手を叩いて喜んでいるとしたら、とんでもない大間違いである。
国民がインターネットの利用に慣れないために国際競争力がつかないだけではない。日本語に閉じこもってこのような鎖国を続けていたら、日本と日本人は発信ができないまま、世界から次第に忘れられてしまうだろう。

日本の出版界はいまなお電子書籍化に抵抗している。 著者の先生方もその尻馬に乗って“著作権は譲らない“と大合唱してブレーキをかけてきた。その結果、いまや日本のデジタル情報流通システムはアマゾン、アップル、そしてGoogleのアメリカ資本に乗っ取られてしまったといっても過言ではない。井の中の蛙はインターネットを軽視し、敵視するうちに、取り返しのつかない事態を招いてしまったのである。

わたくしは紙の本がすたれるなどとは言ったことはない。
人は言葉で考えるのであってその素子ともいうべき文字を学び、身につけるには読みやすくて目にやさしい紙本がいい。
しかしながらデジタル化の波は容赦なく押し寄せて、ピーク時に2兆6000億円といわれた日本の本と雑誌を合わせた出版ビジネスは、2014年には1兆6000億円まで激減した。

1兆円は電子書籍の売上になったのかといえば、どうもそういうことではないようだ。誤差はあるにしても電子書籍そのものの売上は数千億円に過ぎない。日本国民は本や雑誌を読む代わりに、ゲームや歌、スポーツ、あるいはご近所さんとのごあいさつのメールに時間を振り向けているらしい。

このように分析すれば、文字ものの電子書籍の低迷は由々しいことだと思わざるを得ない。
パソコンに加えて、スマホやタブレットのような読書端末が出そろったというのに読むに値する作品がみつからないために、ついついゲームやご近所へのメール送りで時間をつぶしていると考えられる。つまりはそれだけ日本人はアホになりつつあるということだ。

これは見過ごせない事態だ。
eブックランドは10年前、電子自費出版という荒海に乗り出したものだ。これから10年はインターネット時代に読むにふさわしい、本格的な文字ものの電子書籍をとことん出版して提供することをミッションとして掲げよう。

デジタル日本語文化大賞の制定はその号砲である。
タイミングよく電子書籍の国内最大手の取次MBJからコンテンツ提供のお誘いが舞い込んだ。

作成:Sanshiro 2015.04.25 更新:2015.04.25

空母さながら平和に貢献するジャワ島のピラミッド遺跡

「人類最古の文明『アジアの楽園』探訪記」の著者、奈良 曉さんのホームページが立ちあがった。
http://www.sunda-wind.net/

ホームページができたことで、eブックランドの作品のダウンロード数も100の大台を越えて加速している。そう多いものではないが、こうした作品に関心を持ってダウンロードするのはモノを考える知的な人々である。芸能人の人気投票などと違って一つひとつが価値あるDLだと思う。

ジャワ島のピラミッド遺跡、グヌン・パダン(輝く山の意)が世界最古の文明であることが判明したことには様々な意味がある。そのなかで、わたくしが最も重視しているのは平和への貢献である。

超古代の遺跡が平和に貢献する――飛躍があり過ぎるというそしりはあるだろう。

だが、アジアの民族が、遠い昔の祖先とその文化を同じくしているという共通の認識が生まれるならば、世の中の風景ががらりと変わるのではないかと期待したいのである。

日本にも戦国時代という時期があって、互いに領主をいだいて武力でせめぎあったものだ。つまりは戦い殺し合ったりした。それが藩になり、県の形でいまに至っている。国際政治でも、それぞれの国が戦争をしたのはつい70年前のこと。そして今また島の領有などをめぐっていがみ合って、一触即発の危うさである。

しかしもし、アジア、とりわけ東アジアの国々の国民が、遠い昔には共に「アジアの楽園」の文明、文化を享受していたということ、どこかにピラミッドを築いた当時の人々のDNAが残っているのだということを、事実として知るならば、それぞれの民族は敵ではなく、同胞ではないかという意識が生まれるのではないだろうか。

これはもはや血迷った絵空事ではないのである。7000年以上前、海水面がいまより100メートル以上も低かった時代に、「アジアの楽園」の人々はいまは海面下に沈んだ広大な平野で栽培農業を営んでいた。栽培されていた穀物はコメだとも考えられる。

その稲が、最近の日本のコメのルーツをDNAで分析する研究によって、赤道直下の「アジアの楽園」が起源であることが分かってきたという。農業生物資源研究所(NIES)の最近の研究によれば、わたくしたちが食べているコメ―ジャポニカ米は遺伝子の詳細な分析によってスンダランド「アジアの楽園」で生まれたもので、それが中国を経由して到来したのだという。もちろん黒潮に乗って直接、縄文人と呼ばれるわれらが祖先が直接、日本列島に運んだ可能性もあるだろう。

ヨーロッパでは植民地帝国主義の時代になると、ギリシャをめぐってイギリスやフランスとドイツ、ロシアがしのぎを削った。その歴史をみると、海への出口を求めるロシアの熱望もあるが、ヨーロッパの文明のルーツでもあるギリシャはなにがなんでも確保するのだというイギリス政府のプライドのようなものがうかがえる。文明の起源をめぐってはこのような政治的なパワーが生まれることがある。

ジャワ島の学園都市バンドンでは、いまアジア・アフリカ会議結成の60周年記念式典が行われている。今回の会議でグヌン・パダン遺跡調査の成果が発表されることはないようだが、この先10年後の70周年の記念日には、参加の各国首脳、とりわけアジア各国の面々は人類最古の文明の地をそろって訪問して、誇らしく感じつつ平和を祈るのではないだろうか。

ジャワ島の最古のピラミッドの平和への貢献度は、きっと空母以上のものがあるに違いない。そのための奈良さんのプロジェクトは1歩を踏み出して始まったばかりだ。

作成:Sanshiro 2015.04.21 更新:2015.04.21

日本の国際競争力のインフラのお粗末さを示す

先日、興味深い講演を聞いた。ニューヨークで開かれたデジタルブックワールド2015(1月13-15日)に行ってきた中島由弘(なかじまよしひろ)さんの最新のアメリカ電子書籍事情である。

中島さんはアスキーを振り出しに、デジタル出版の世界を歩いてきた方で、いまはインプレスR&Dが発行する各種の調査報告を委託編集しているOnDeckの編集委員などをして、業界の動向に詳しい。

日本の電子書籍は2014年の総売り上げ高1250億円が、3年後の2017年には倍以上の2390億円にまで跳ね上がるだろ―などいうインプレスの予測はおおよそは知っていたが、その内情となるとよくはつかんでいなかった。

こうした売上のじつに80%はコミックなのだという。若い世代に人気のコミックはすでにその売上の40%前後は電子書籍によるもので、数年のうちに60%、東京オリンピックのころには80%はデジタル出版になっているのではないかと予測した。

注目したのは、文字ものの書籍の動向である。中島さんの分析によれば、コミックを除くいわゆる書籍の電子書籍化率は昨年度はわずかに4.3%にとどまっている。デジタルコミックの大繁栄とは裏腹に、小説からノンフィクション、調査ものに至るいわゆる書籍は、デジタルではとんと読まれていない。

この現象は、アメリカと比べると異様なまでのコントラストをみせている。アメリカの出版物は2013年の段階で32~33%が電子書籍化され、売上も同様の比率をみせている。そのジャンルは若者向けのコミックだけではなく、一般向けのエンターテインメントものからノンフィクション、子ども向けの作品がまんべんなく買われており、子ども向けの作品の上昇が目立っているとのことだ。

前年のデジタルブックワールドでは「電子書籍はいつ50%を超えるか」が最大テーマだったけれども、ことしは足踏み傾向がみられて不思議がられている段階。日本のデジタル出版事情とはまったく異なる現象をみせているが、中島さんは「これまでの経験から、アメリカで起きていることは3年くらいで日本でも起きるので、学ぶところは大きい。だから毎年、見に行っているのです」と語る。

果たして中島さんの予測の通りに推移するかどうか、どうか。インターネットの普及を眼目に11年前、eブックランドを立ち上げたわたくしは、日米の読書スタイルの乖離に日本社会でのインターネットの普及がいまだに遅れに遅れて取り戻せていない現実をみる。インターネットはいうまでもなくビジネスツールであり、これを使いこなせない国と国民は国際競争力を失ってしまう―というのがわたくしの持論である。

デジタル読書に便利なスマートフォンが全人口の半分に迫り、タブレットも高機能の製品が次々と発売されている市場の動きから、まだ希望を失っているわけではない。電子書籍が読まれるための3つの要素―コンテンツ(作品)、読むためのハード(読書端末)、それを可能にするネットワークが3拍子そろったからには、日本でもいよいよ本物の電子書籍の時代が幕を開けるはずである。

eブックランドが電子書籍の大手取次MBJと配信契約を結んだのを機に、ベストセラーの創出を宣言したのはこのためである。一般の著者の作品をこれまで通り電子と紙で出版することはこれまで通りだが、同時にベストセラーを創り出して日本のなかなか変わらない出版のインフラをいよいよ打破したいと思う。

作成:Sanshiro 2015.04.15

波紋を広げるジャワ島のグヌン・パダン遺跡

eブックランドで「人類最古の文明『アジアの楽園』探訪記」を出版したバンドン在住の奈良 曉さんから、「グヌン・パダンのピラミッドに1泊旅行に行ってきます。」というメールがあった。

ピラミッド遺跡で調査を進めているインドネシア人の考古学者らと一緒だというから、収穫には大きいものがありそうだ。今晩も学者らとピラミッドの神秘について語り明かしていることだろう。

出版社の社長として、今回、奈良さんの「アジアの楽園」を出版することになったのには偶然以上のものがありそうだ。だんだんとピラミッドに関わる、なにかしらの因果がからんでいるような気がしてきた。

ピラミッドといえば日本ではエジプト考古学の吉村作治さんが有名だ。早稲田大学教授から大学の学長にまでなった吉村さんとは、向こうは覚えていないかもしれないが、わたくしには面識がある。かくいうわたくしは40年ほど前、エジプトのカイロ駐在の特派員だったことがあって、3年間の駐在期間中、ピラミッドには遠来の客を案内したりしてかれこれ10回以上は行った。ラクダにも乗ったし、内部に入って石棺の置いてある玄室をみたこともある。

そのころはギザのクフ王の大ピラミッドの頂上まで登ってきたというテレビ局の駐在記者の話しを聞いても、感心するというよりは、アホと煙は高いところが好きだからなあ程度にしか受けとめなかった。

しかしインドネシアにもピラミッドがあり、それが世界最古のものだという奈良さんの報告を読むうちに、少し考え方を変えなければならないのではないかと思い始めた。ピラミッドを建てるという考え方が、エジプト原初のものではなく、遠くアジアの最古の文明から伝えられたのではないか―という仮説が可能になってきたからである。

クフ王(4500年前)のころは技術も高くて方形の大きなピラミッドが建てられるようになったが、エジプトの最も古いピラミッドはそれより100年ほど前、今から4600年前のころのサッカラのジョゼル王が建てたもので階段状をしている。しかしこれよりさらに前、メソポタミアのユーフラティス川のほとりには5000年ほど前から、シュメール人によるウルと呼ばれる都市国家が繁栄して、ジグラットというピラミッド状の神殿を建設していた。旧約聖書が伝えるバベルの塔のモデルである。

奈良さんが報告してきたジャワ島のグヌン・パダンのピラミッドは階段状で、溶岩の小山の上に築かれた第1層は1万年もの前の建造と分かった。第2層が7000年前くらいから積み上げられている。「アジアの楽園」(スンダランドともいう)の多くが海面が100メートル以上も上昇して水没する前にも後にも、連綿と住民によって崇められ築かれてきたことが判明した。

こうしたピラミッド建設のコンセプトや技術が、アジアから西側の中東地域に伝播したとする仮説は年代的に無理がない。メソポタミアのクサビ型文字に書かれたウルの神話には大洪水の話があり、ノアの方舟の物語として旧約聖書に盛り込まれている。このエピソードはご先祖さまから繰り返し語り継がれた海水面の上昇に伴う悲劇の数々が下敷きになって神話になったのだと考えるとうなずけるものがある。旧約聖書にはアブラハムはウルの出身という記述があることからユダヤ人のルーツにも一石を投じそうだ。

目を東に転じれば、ピラミッドはメキシコや中南米、ペルーなどに数多く建設されているが、それも「アジアの楽園」の民によって伝えられたという可能性から解きほぐすことができるのではないだろうか。

エジプト駐在時代に、「エジプトの大昔の織物の技術が、日本の織物の技術に似ているというがどうしてだろうか。」と聞かれて分からず、返答に窮したことを思い出す。これなど布を織るという技術のルーツが「アジアの楽園」で同じならばすっきりと解ける話しではある。

これらはまだ仮説だが、もはや21世紀。今回、「アジアの楽園」の存在が年代測定で判明したように神話や推測ではなく、科学的に証明された事実から攻める考古学で 私たちの本当の歴史を明らかにしたいものである。

作成:Sanshiro 2015.04.06 更新:2015.04.06

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