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ポルトガルのサグレス岬を訪ねたことがある。
その先には茫々と大西洋が広がるユーラシア大陸の最果ての岬に、エンリケ航海王子が建てた航海学校の遺構があった。

ヨーロッパ勢力による世界制覇は、考えようによってはこの岬から始まったといえる。エンリケ航海王子の努力でポルトガルは外洋を走ることのできる船を建造し、航海技術を磨いて、アフリカ、インド、アジアへの道を拓いた。

海を制するものは世界を制する時代が始まった。
これ以降、世界の覇者たらんと欲する国は海の軍拡に血眼になる。事実、海戦で勝利した国が世界各地を植民地化して、いまなお広大な土地をほしいままにしている。ひるがえって海戦に敗れた日本は4つの島嶼に押し込まれたままである。

東アジアに目を転じれば、いま、中国の習近平主席の中国共産党は、莫大な資金を投入して空母、潜水艦を建造、海軍力の増強に突っ走っている。南海で、尖閣で、隣国と小競り合いを起こして近隣諸国を不安に陥れて平然としている。

その意図は一体、何なのか。
作家、アンディ大和は習近平の軍拡は、明の時代、鄭和の大艦隊を7度にわたってアジアの海に送りだした第三代皇帝永楽帝の戦略をモデルにしているという。

アンディ大和はオーストラリアの常春のリゾート地、ゴールドコーストに17年も住んでいるという謎の作家で、最近、eブックランドで『南十字星の夢 ―鄭和とTyの物語』という電子書籍を出版した。驚天動地のストーリーである。日本を離れて長年、外国に住むと、こういう小説も書けるようになるのかと随所で読者をうならせる

『南十字星の夢』の中でアンディ大和は、主人公Tyを登場させ、現代から600年前の鄭和の「西方取宝船団」にワープさせる。中国人の父と日本人の母との間に生まれたTyは身長190センチの身体能力抜群の男。ついには鄭和船団随一の武術の使い手になって活躍するという痛快な物語だ。

永楽帝が送りだした鄭和の第1次航海は1405年だから、エンリケ航海王子(1394~1460)が航海術と船舶の改良に情熱を燃やした時代とほぼ重なる。奇しくも西と東でほぼ時を同じくして海洋進出のエネルギーが噴出していたわけだ。インターネットなどのない時代にどうしてこのような一致が起きたかというのは興味深い現象だ思う。

こんなことを連想させる『南十字星の夢』という本は一見、とことんのエンターテインメント小説だが、奥が深そうだ。アンディ大和という作家も気になる。

日本ではどうやって国を守るかという安全保障が重要な課題になってきた。このような大きなテーマは、老いも若きも『南十字星の夢』を読んで、頭をよくほぐしてから考えてみるのがいいかもしれない。

作成:Sanshiro 2014.12.27 更新:2014.12.31

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