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2013年は朝ドラ「あまちゃん」を見て過ごした。もう見られないと思うとさびしくて紅白歌合戦まで見てしまった。

その視聴率がなんと44.5%(関東地区 ビデオリサーチ調べ)。年間の最高を記録したというから、日本人の多くも同じような気持ちだったのだろう。

これほどまでに「あまちゃん」がヒットしたのは、ドラマが東日本大震災後の日本の空気をつかんだからだと思う。

なによりもドラマの設定がよかった。大震災から2年しかたっていない。そこに津波に襲われた岩手の北三陸を舞台に多感な少女の物語が始まったのだから、たちまち視聴者の心をつかんでしまった。

そしてついに大地震と津波の襲来の場面。主人公アキの親友ユイちゃんが東京に行こうと乗った電車はトンネルの中に閉じ込められた。大吉さんはいう。「ユイちゃん、見てはいけない」。しかしユイちゃんは見てしまう。

津波に襲われた惨状を見るユイちゃんの目は国民の目でもあった。ドラマに流れていた主旋律は「潮騒のメモリー」というよりは、大震災の記憶にうなされる被災者、原発事故対策と復興の遅れに歯がみするすべての日本人の気持ち、日本中を覆っている深い憂いだったと思う。

フィクションの「あまちゃん」のドラマは終わった。しかしやはり東日本大震災後の空気をつかんで、総選挙で歴史的な勝利をおさめた自民党政治のドラマは、経済を隠れ蓑に、仰天の展開をみせて進行中だ。

総選挙の勝利から1年、2013年の暮れに安部晋三首相が靖国神社に参拝するや、中国、韓国のみならず、アメリカ、ロシア、ヨーロッパのEUから、日本に対する失望、批判の大合唱である。世界を敵にまわしたかのような状況は、満州事変後に日本が世界中から非難されて、ついには国際連盟から脱退した1933年(昭和8年)前夜を想起させる。

中国や韓国が靖国参拝に憤慨するのは、一つには自国を占領して植民地支配した大日本帝国の戦争責任者A級戦犯が合祀されているからだ。北朝鮮の政変で軍事的緊張が高まっているにもかかわらず、韓国は日本との軍事交流さえも拒絶した。東京オリンピックが6年後ではなく今年だったら、中国と韓国は参加しないと通告するかもしれない剣幕である。

アメリカ、ロシア、EUの安倍首相批判は、今回の靖国参拝は日本が宗教と政治を分離する政教分離の原則を放棄して、神国日本に回帰し始めたのではないかとみてのことだ。大戦中に枢軸国の日本と戦った連合国でもあるこれらの国々は、日本がヤルタ協定とポツダム宣言で課せられた敗戦国としての足かせをかなぐり捨てることを懸念している。EUの外交の中心は連合国側のフランスであり、国家主権を濫用しない約束で結束しているのがEUだ。

しかしながら安部首相と自民党にしてみれば、これは天皇を象徴ではなく元首とする憲法改正を掲げて総選挙で勝利したときからの既定路線である。2013年4月28日には政府主催で「主権回復の日」の記念式典を開催、さらには特定秘密保護法を布告して既成事実を積み重ねている。

自民党は諸外国の反発などどこ吹く風で、「5月3日の憲法記念日前後に憲法改正案を成立させたい考え」(読売新聞12月31日付)だという。しかも衆参両院で過半数を制する自民党には特定秘密保護法案にみるように、形ばかりの審議で法案を成立させるだけの議席がある。

暮れに「新・皇室入門」(フジテレビ)という番組をみていたら、天皇を象徴ではなく、どのように呼称すればいいのかを指南していた。民主主義の国日本を再び神国に回帰させようとする復古主義勢力は着々と駒を進めている。

真実はフィクションのドラマよりも奇なり。東日本大震災後の日本列島の空気は、「あまちゃん」を大ヒットさせただけでなく、政治の世界に恐るべき怪物を誕生させていた!

日本が再び神国になったとき、極東アジアはいよいよ流動化することだろう。これだけは許してはならないと思う。そもそも民主主義と神権政治は両立しないのである。


作成:Sanshiro 2014.01.03 更新:2014.01.07

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