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大切なものは目にはみえない。だから人はその大切さに気づかない。自由はその最たるものだろう。

eブックランドは10年前の創業時に、「もっと自由に 書いて輝きましょう」と掲げた。この自由が、日本の社会ではとても少ない。途方もなく窮屈な国である。このことを知ったのは、日本がインターネットで敗れた理由を調べていたときだった。

電子立国日本と自負していたほどの国である。技術に関しては劣っていたわけではなかった。ところが1990年代になって冷戦の終焉とともにインターネットの技術が民間に開放され、パソコンが普及し始めた肝心なときに遅れを取った。ネットの利用で遅れた日本は、アメリカのみかシンガポールなどの国々にも情報化で後塵を拝するほどになった。

時間と空間を無にするインターネットはビジネスに使えば、コストを極限まで低くすることができる。この新しいツールの利用に遅れた日本の企業は、商社をふくめて急速に国際競争力を失い、世界第2の経済大国がいくら赤字国債を刷りまくっても追いつかない哀れな国になってしまった!

インターネットとその技術から誕生したパーソナル・コンピュータのパソコンは、情報の収集にも役立つが、自ら発信するときに本当の力を発揮する。日本の企業もパソコンを導入はした。パソコンの導入台数は他所の国並みだった。しかしながら、それは主に秘書や女性社員が資料などを清書するためのものでしかなかった。日本語のタイプライターとして、ワープロ代わりにしたのである。多くの会社がパソコンを外部のインターネット網に接続して、自由に使うことを許さなかったし、社員もそれをしなかった。

その理由は、実は日本人が真に自由な人間ではないからだ、とわたくしは考えている。日本的に言えば、遠慮がちで、従順なのである。

皆が皆ではないが、過半の人々は義理と人情、お世話になった、ならないの世界に生きている。日本はまだまだ長幼序あり、儒教の国、部族社会の価値観の色濃いところなのである。そこでは秩序が重んじられ、出る杭は打たれ、でしゃばりは白い眼でみられる。会社もまた多かれ少なかれ村社会だから、せっかくのパソコンをワープロ代わりにしか使えなかったのだ。

理念の社会からはほど遠いこうした国で、自由に発信するということはなかなか難しい。パソコンを使いこなすには、自ら発信する力のある自由な人間、自らの言動に責任が持てる強靭な自立した人間という社会インフラが不可欠なのだが、それが日本では育っていない。日本の社会には自由が希薄というか、脆弱なのである。

インターネット時代に不可欠な社会インフラが日本にはない。これが経済大国日本の悲劇、ネット敗戦の真の理由だと知ったときには愕然とした。病根はとても深く、大きい。

それがどれほど悲惨な結果をもたらしたか。このことは国際競争力を失い、赤字国債を刷ってつじつまを合わせなければならなくなった日本の累積国際発行額がどれほどの額に達してしまったかを考えれば、分かろうというものだ。このために日本人は老若男女、皆、税金を払うために未来永劫働かざるを得なくなってしまった。

こんな日本に誰がした!と問えば、日本人がしたのである。

これを正して日本を再生の軌道に乗せるには、他人にもたれない、遠慮勝ちではなく、真に自立した強い日本人でなければ、もはやインターネットが地球を駆け巡る現代においては、他の民族と太刀打ちができない。海に浮かぶ日本列島にこもって鎖国で国を守れる時代はとうに過ぎて、グローバルな国際社会が到来している。

eブックランドはひそかな願いを込めて立ち上げられた。自らの意思で書き、自らの言葉に責任を持つ強い日本人になって、日本を改造してくれるようにという遥かな夢である。そんな著者がこの10年間にかれこれ500人近くが作品を寄せてくれている。ありがたいことだ。お一人お一人がとてもとても貴重な、日本では大切な方々である。

左右をうかがう右顧左眄型、上目使いのヒラメ型の日本人が横行する日本人の根深い病は、日本が明治維新のときに国造りのボタンをかけ違え、それが尾を引いているのだとも考えている。志ある人々は、万機公論に決すべしと「人民の、人民による、人民のための政治」を目指したのだが、そのとき錦の御旗を利用したために「天皇の、天皇による、天皇のための政治」の論理が紛れ込んだ。そしてついには天皇陛下ばんざいと戦死する戦争に至った。

今また、昔の政治体制への回帰を目論む復古主義の人々が跋扈し始めて、この現代に部族社会の盲従の価値観を復活させようと虎視眈眈だ。すでに自由を萎縮させ、秘密裏に秘密政治が可能な秘密保護法を布告した。

独裁国、全体主義の国に隣接するわが国は有事に対する備えが欠かせない。しかしそのために全体主義の国に舞い戻っては本末転倒だろう。自由な社会の自由な国民の存在こそが最も強力な武装だと思う。

遠慮がちで従順な、かつて賞賛されたような右向け右の命令にばかり従う日本人を育てようとする国家主義の人々こそが、国を危うくする。このことに早く気づいてほしいものである。



                  
作成:Sanshiro 2013.12.14 更新:2013.12.23

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