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父ケネディ大統領の遺伝子が目覚める

参議院選挙の結果がでるのを待っていたのだろう。ようやくキャロライン・ケネディさん(55)の駐日大使の人事がホワイトハウスから正式に発表になった。

駐日大使といえば、アメリカは日米同盟を重視してベテランの大物政治家を送り込んでいた。それだけに「女の大使とはなんだ」「日本も軽くみられたものだ」という陰口が聞こえる。ましてケネディ新大使には外交経験はさっぱりだという。

わたくしはそうは思わない。むしろこれはなかなか味な人事だ。いまやアメリカにとっては駐日大使さえもが中国との関係で気を使う人事になっている。外交経験があり、色がついていてはなにかと問題になる。

なによりも期待したいのは、暗殺に倒れた父ケネディ大統領の胆力の遺伝子だ。秋に来日するというから、もうホワイトハウスや国務省のレクチャーが始まっているだろう。そこで教えられるのは、極東がいまや中東地域にも劣らない危機一髪のホットポイントで、尖閣問題を巡って一触即発だという現実である。

外交経験がないというキャロライン・ケネディさんは、それだけ念入りに国務省あたりからレクチャーを受けることになる。その内容はぜひ、知りたいところだが、当然、極右・ナショナリストとしてアメリカでは名高い安倍晋三首相についても詳しく聞くことだろう。

もはや日本はアメリカの従順なばかりの同盟国ではないこと、安倍自公党政権は昨年暮れの総選挙、続く7月の参議院選挙で大勝して、自民党は憲法改正では象徴天皇を国家元首の天皇をすることを公約に掲げて、再び世界の一等国になるべく、大車輪で走りだしていることを聞かされるであろう。

安倍首相は山口の長州出身、麻生副首相兼財務相は九州・福岡選出のいわば薩摩の名代で皇室との閨閥関係もある。その政権が天皇を元首に戻しての憲法改正を公約にしている。かつて明治維新のときに薩長は錦の御旗を立てて政権を奪取した図と瓜二つであることは少しでも歴史を知る日本人ならみな知っていることだが、このあたりのニュアンスが新大使に分かるかどうか。

こうした日本の内政の機微の理解は難しいにしても、日本が敗戦時のヤルタ・ポツダム体制から自らを解放しようと全力を挙げて爆走し始めたこと、それが中国、韓国の警戒心をかきたてて尖閣問題がいつ火を噴いて偶発戦争が起こりかねないことについては、アメリカの国益がからむので、こんこんと聞かされるはずである。

なにしろ尖閣諸島を巡る日中の武力衝突は、日本と同盟関係にあるアメリカが巻き込まれかねない重大事態となる。たんなる戦争ではない。世界第2と第3の経済大国の戦争である。たちまち世界経済はストップして、何年もの停滞が続くことになる。喜ぶのは欧米の死の武器商人たちばかりだろう。

いくら外交は素人だといっても、そうはならないようにとキューバ危機(1962年、米ソが核戦争寸前になった)を乗り切った父、ケネディ大統領の遺伝子が目覚めるのではないだろうか。

オバマ大統領にしても、女性を泣かせるようなことはするなよというメッセージを込めてキャロラインさんを日本の大使に指名しただけではあるまい。同時にその名声が日中の緊張を解きほぐす役に立つことを心から望んでのことだろう。

キャロラインさんにしても、このような期待を背負って困難な外交の舞台に送りこまれたからには、父に負けない危機管理能力をみせてやろうとがんばるのではないか。

もし、極東の危機を解消して平和の回復に成功するならば、名門の出自に名声が伴って彼女は大化けする。


作成:Sanshiro 2013.07.29 更新:2013.08.02

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