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北鎌倉に波及

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ブックランドで出版になった「ザビエルコード」(甲山堅著 1500 + 税)は、長い間、九州中央部に眠っていた歴史ミステリーを目覚めさせるきっかけになったようだ。

 

著者の本籍地、大分県竹田市の「広報たけだ」6月号は、「ミステリアス―竹田キリシタン」の連載をスタートさせた。 第1回のタイトルは「謎が謎を呼ぶ『聖ヤコブ石像』」である。

 

『聖ヤコブ石像』の頭部の写真は、「ザビエルコード」のカバーの裏表紙にも掲載されているから、本を購入した方はイメージできると思うが、「広報たけだ」はその発見のいきさつについても詳しく書き込んでいる。

 

この記事で注目したいのは、スペインの巡礼の道「サンチャゴ街道」について言及している点だ。世界中から年に50万人以上が訪れ、近年は日本からわざわざ巡礼に行く人が増えている。「サンチャゴ街道」とは、スペイン語でヤコブのことで、この道を歩き通した人は全ての罪が許されるのだという。9世紀にキリストの12使徒の1人、ヤコブの墓が見つかったことから、ここには聖堂サンチャゴ・デ・コンポステーラが建てられ、キリスト教徒、なかんずくカトリック教徒にとってはローマ、エルサレルと並ぶ三大聖地であり、世界遺産にもなっている。

 

その『聖ヤコブ石像』の頭部が、豊後竹田で発見され、注目されることは当然のことだ。これまではその存在の意味さえも良く理解され、深く研究されることがなかっただけに、今回、「ザビエルコード」の出版で、脚光を浴びることになったことは誠に喜ばしい。

 

豊後竹田には、ほかにもちょうど 400 年前、 1612 年の銘のある「サンチャゴの鐘」が保存されている。これも「ヤコブの鐘」という意味である。竹田市では岡藩城下町 400 年祭の一環としてこの鐘の成分を分析して復元し、現代に響かせようとしている。

 

『聖ヤコブ石像』の頭部と「サンチャゴの鐘」の存在が日本のみか、国際的にも広く知られるようになれば、波紋はさらに広がるだろう。上手に広報し、これらのキリシタン史跡と資料をよく管理するならば、豊後竹田の盆地は隠れキリシタンが潜んでいた 100 を数えるという洞窟群とともに新たな巡礼の地になる可能性さえなくはない。単に竹田市という地域としてだけでなく、日本の観光資源としても大切にしたいものだ。「サンチャゴの鐘」は長崎の病院にあった可能性があるというならば、そのたどった豊後竹田までの道筋を新たなサンチャゴ街道としてみるのも楽しいかもしれない。

 

「ザビエルコード」が書籍として出版されることになった経緯(いきさつ)もドラマチックだった。もともと作品の中の第1部「炎上する大坂城から金瓢箪を持ち帰った切支丹 上笠五兵衛」は、6年も前から e ブックランドで電子出版されていた作品。これを今年に入って竹田市の企画担当者が検索するうちに発見して、読むほどに仰天してeブックランドに「驚くべきことが書かれている。著者を紹介してください」と興奮した声で電話してきたのが始まりだった。

 

「ザビエルコード」はすでに「戦国時代の歴史を変える好著」と郷土史研究家らから学術的にも高く評価されている。これからどれほどの反響を呼ぶか、楽しみなことである。これからも丹念に動きを追いかけて e ブックランドの読者のみなさんに報告したいと思う。

 

鎌倉在住のブロガー亀子氏は、「豊後竹田、岡藩と鎌倉」と題して、こんなことを書いて、早くも話題は北鎌倉に飛んでいる。

 

大分県竹田市は、今年岡藩 400 年祭を祝っている。
武者行列があって、三日月岩の能があって、サンチャゴの鐘の音が公開されるという。
その市民祭の行事の一つに、「ザビエル・コード 切支丹 上笠五兵衛」甲山堅 の記念出版があった。
竹田に住んでいる著者が、父親から伝え聞いた大阪城落城秘話をまとめたもので、ノンフィクションだという。
豊臣家の滅亡。豊臣秀頼と淀殿が大阪城と運命を共にした事件は、千姫と秀頼の娘の脱出とともに語られる。
その娘はわずか 6 歳で東慶寺に入り、天宗尼となって生き延びることができた。
北鎌倉の歴史に繋がっているのだ。
体験から綴られた歴史の解読は、驚愕の新事実というセンセーショナルな記事を越えて、父親の意思を継ごうとする家族の物語でもあった。
歴史を探る者はいつも、自分の人生に立ちかえって、歴史の中にいる自分を再発見してしまうものだ。」

 

「ザビエルコード」の著者、甲山堅氏は物語の発端になった大分県竹田市が本籍で、祖父、父、そして著者と三代にわたり 100 年がかりで家伝の言い伝えを追い続けてまとめ上げた。第2部の「北摂の聖ザビエルコードを解く」ではイタリアのトスカナのシエナ大聖堂を訪れて「中川クルス」の紋章を見つけ出している。世界の海がスペインに支配されていた 400 年前、日本とローマを結んだに違いない大構想を世界で初めて形にしたかつてないスケールのノンフィクション・ノベルである。

みなさんもぜひ、手にとって読んでいただきたい。目を皿のようにして活字を追うに値する好著だ。いずれ名著と呼ばれるようになるに違いない。

作成:Sanshiro 2012.06.15 更新:2012.06.15

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