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8月15日。日本が戦争に負けた日の記憶は薄れつつある。


 
しかし、忘れてはなるまい、いや忘れるものか、語り継ぐのだと、この夏、 e ブックランドでは2冊の本が電子出版を経て単行本になった。『おじいさんが孫に語り継ぐ疎開話』(愛波磐根著)と『戦後秘話 在外父兄救出学生同盟』(植村 尚著)である。

 

2冊の本を読むほどに、日本と日本人が経験した語りつくせない悲劇の大きさを知る。植村氏がいうようにこの戦争の歴史を知らずして、この先の日本の将来はないのだろうと思う。

 

だが、日本はまたしても大きな戦いに敗れているのである。このことを知る人は少ないようだが、新たな敗北は情報技術革命(IT革命)の戦線で起きた。

 

前途洋々と思われた経済大国日本が、 1990 年代に突如として崩れた。その大きな理由がIT分野でビル・ゲイツ率いるマイクロソフトとインテル、さらには Adobe の暗黙の提携によってインターネットのインフラを完全にアメリカ勢に握られ、後塵を拝したところにあった。

マイクロソフトのビル・ゲイツが資産560億ドル、6兆5000億円の世界最大の金持ちになったことはその象徴だろう。パソコンをつくる電子立国日本の電機メーカーは単なる組立工場と化し、ビル・ゲイツのふところを肥やすばかりの存在になった。というより電子機器はなにも日本でなくても、台湾でも中国でも世界中どこでも作れるものになってしまった。


インターネットの威力を知るアメリカは、 
いち早く銀行や企業のネット化を進めた。インターネットは究極の省コストを可能にするツールである。これによって国際競争力を強めたアメリカ企業はそれまで最強を誇っていた日本企業に競争を挑んできた。同時にジャパンバッシングの末に1ドル=79円にまで円を吊り上げて日本経済の息の根を止めた。

インターネットの意味が理解できない日本の当時の為政者は、90年代、景気を刺激さえすれば再び陽は昇ると赤字国債をどんどん発行して公共工事と融資する銀行につぎ込んだ。時代錯誤というのはこういう為政者のためにある言葉だろう。いまや 830 兆円、国民が懸命に働いても未来永劫、返済できそうもない国の借金とそれに伴う社会大混乱のルーツがここにある。

 

筆者はこの敗北は太平洋戦争での敗戦にも匹敵すると考えて、90年代末に『ネット敗戦―IT革命と日本凋落の真実』(KKベストセラーズ刊)を書いて、 2000 年6月に出版した。現実を直視して、一日も早く列島のIT化に取り組まねば未来はないと主張した本で、最も不景気なタイトルの本といわれた。

日本は都合が悪くなると鎖国をしてきた。インターネットにはこの戦法がまったく効かない。このままでは敗戦以上の惨敗の未来があるだけだろう。ものまねだろうが、サルまねだろうが、とにかくインターネットの利用で追いつかなければならない。リベンジを考えるのはそれからだ。だれもやらねば自分でやるほかはないと「インターネット文明研究所」という有限会社を作って、手始めに「ネット図書館」(
http://www.net-library.net/ )を立ち上げた。

 

e ブックランドはこのインターネット文明研究所を商号変更して設立( 2004 年8月)した電子出版社である。本意は日本人のだれもがIT技術が使えるようにならなければどこまでも敗退を続けるだろうから、電子書籍というヒューマンインターフェースの分野からなんとかして反撃の糸口をつかみたい というところにあった。

こうした誕生のいきさつから、eブックランドは著作権をしっかり保護しながら、究極の低コストの電子出版社を目指した。だれもが楽しむうちにネットに親しむようになることを期待したのである。そして
「まず電子ブック それから紙の本へ」と掲げた 。異常気象で地球環境保護が叫ばれる今年あたりなら少しは違ったかも知れないが、eブックランドのコンセプトはなかなか理解してもらえなかった。

それでも石の上にも3年というのは、本当のことらしい。じつにすばらしい作品が次々と寄せられるようになって、e-Book登竜門も広場もにぎわってきた。

 

真っ暗闇にみえた 10 年前に比べれば、少しは光明が見えてきたのではないだろうか。

 

 

作成:Sanshiro 2007.08.17 更新:2007.11.24

 

古来、「遠い旅 珍しい果実」という。ホンモノの果物ということではない。遠くへ旅にいった人は、見たことも、聞いたこともない貴重な、興味深い話を持ち帰るということだ。

 

だから人は、珍しい果実があるという遠い旅に憧れる。いまどきはアジアへ、ヨーロッパへ、アメリカへと旅に出る。夏休み本番、国際空港のターミナルはいずこも人であふれかえっている。

 

しかしちょっと待ってほしい。珍しい果実はいまや必ずしも遠くへ行かなくても得られる方法があるのである。時間と空間、距離をなくすインターネットの時代には、自宅に居ながらにして、遠い外国での珍しい話が聞けるのだ。

 

それが e ブックランドである。世界中で読まれているネット時代の出版社だけに、最近、外国に居住の日本人からの出版申し込みが相次いでいる。

 

ちょうど電子出版なった『平成の宮本武蔵 二宮城光』(山本春樹著)は米コロラド州の州都デンバーから届いた。二宮城光氏は格闘技の世界では有名だが、一般にはそんなに知られているわけではない。主に海外を舞台に活躍しているせいもあるだろうが、平易な文章で書かれたその生涯は、読んでみるとじつに痛快で面白い。これは貴重な珍しい果実だ。8月末を目指して単行本の出版の準備が進められており、早くも問合せが殺到している。

 

パリからは日めくりスタイルのエッセー集『 Petit Bonjour 』( ZOU ・すが乃ひろこ著)が寄せられた。最初に読んだときに、巧まずして見事なパリ案内、フランス案内になっているなという印象があったが、素直な文章に繊細なかわいらしいイラストを散りばめて、めったにない魅力的な作品に仕上がった。

 

ベトナムのハノイ在住の鈴木みん氏からは3月に『記憶の器』が送られてきた。インターネットのやり取りだけで編集が行なわれて電子出版され、すでに PDF&BBeB 両方合わせて 206 ダウンロードもされているからご存知の方も多いと思うが、これは最高級の SF である。

 

異国の空の下、鈴木氏の脳裏には次々と新しいアイデアが湧いているようで、新作『心のすきま風』がメール添付で届いた。間もなく出版になるので、乞うご期待である。

 

このようなわけで e ブックランドには外国になど足を運ばなくても珍しい果実が次々と実っているので、ご賞味あれ! とにかく社長も驚いている不思議な出版社なのだ。

 

作成:Sanshiro 2007.08.03

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