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e ブックランド直版誕生

 

 書籍を販売するe ブックランド直販を一般に開放した。その誕生の裏話をしておこう。

 

もともと e ブックランドには、自ら本を売るという発想はなかった。 IT 革命を電子出版で広めよう、そして IT 革命に出遅れた日本に活をいれようと立ち上げたサイトである。

本とのかかわりは、電子出版はしたけれども、紙本で読みたいという人がいるので単行本にしたいと著者が言い出すようになって、昨年夏ごろから書籍出版が相次いだことに始まる。

 

出版の費用を著者が出す自費出版だから、出来上がった本は著者が必要な分だけ受け取り、残りは e ブックランドで販売するというのが妥当だろう。 e ブックランドはネット書店アマゾンで販売する契約をしているし、必要ならば店頭販売をしてくれる配本業者もいる。なんとかなるだろうと気楽に構えていた。

 

しかし一旦、紙の本にすると、また別の欲がでる。売れるものならもっと売ってみたい。なにより著者が喜ぶだろう。店頭販売の交渉がスムースに運ばないので思案するうちに、 e ブックランドで直接販売してみてはどうかとひらめいた。「永遠という名の一瞬」(十和音 響著)が電子ブックのダウンロードの調子がよくて、書籍でも出版になった昨年の暮れのころで、早速、メールと電話で注文を受ける直販ページを設けた。まずは代金の銀行振り込みでの受付・発送である。

 

出版した本を、出版社が直接販売する。この販売方法そのものが正式なスタイルではない。商業出版社では、著者に自著を八掛けで販売するほかは、取次という出版社と書店を仲介する本の卸業者を経由して売ることになっている。あとはせいぜい電話での注文に応える程度だ。新刊書籍は日本では価格維持の再販制度該当商品でもある。

 

こうした日本の出版流通システムに、アメリカで成功したアマゾン・コムがネット書店で参入、たちまちインターネット書店の最大手にのし上がった。在庫を持たず、決済まですべてネット上で済ませてしまうシステムは、旧態然とした日本の出版界に激震を起こして、今日に至っている。対抗できることは結局は自前でホームページやネット書店を立ち上げて、やはりインターネットを駆使することでしかなかった。

 

 eブックランドも早速、この道をたどることになったわけだが、自費出版の作品に特化したネット書店を立ち上げたのにはもう一つの理由がある。eブックランドでは小ぶりながらベストセラー級の本が早くも生まれているが、他所の自費出版社に聞けばますます本の販売が難しくなっているという。商業出版社でさえも本が売れない時代なのだから、自費出版ものが売れないのはやむを得ないだろうといった単純なものではないらしい。

 

本が読まれない、売れない現象が深まるとともに、出版社は手を変え品を変えてというわけで、とにかく出版点数を増やしている。そのあおりで書物の寿命を短くするだけでは間に合わずに、店頭が本であふれかえることになった。そのあおりで自費出版の本がこれまで以上に隅に追いやられているというのだ。

 

こう聞けば電子自費出版社の草分けで、自費出版の本にもすばらしい作品があることを知った e ブックランドとしては黙ってはいられない。幸い、 e ブックランドにはネット上でダウンロード販売するためのショッピングカートがある。これを活用すれば自費出版の著者のための本の直販サイトが運営できるのではないか。アマゾンに似た自費出版系ネット書店の構想が浮かんだ。

 

かくて「 e ブックランド直販」が誕生した。当初、有料にすることを考えたが、無料にしたほうがきっと繁盛するという意見が多く、著者ならどなたにも、またどこの出版社にも無料で開放することになった。利用する側の初期負担は、eブックランドへの献本1冊だけという敷居の低い本の販売サイトになる。

著者と出版社への還元率は、配本をeブックランド直販に委託する場合は60%、配本を自ら行う著者や出版社には80%とした。還元率が高すぎるようにもみえるが、大手出版社と取次間の仕切り値はこのレベルである。割りを食っている中小零細出版社もeブックランド直販を利用すれば、高還元率と早期の資金回収ができるようになる。1万円以上の売上が立てば、2ヵ月後には振り込まれて、出版界の慣行のように支払いは6ヵ月後などというべらぼうなことはない。

 

軌道に乗るまでには、電子出版社 e ブックランドが3年かかったように、これから3年はかかるだろう。そのころ 2010 年には光ファイバーが日本列島を覆っているはずだ。

作成:Sanshiro 2007.03.30 更新:2007.05.08

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