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冬こそ放射能除染のチャンス

ひまわりに教えてもらったことは多々あるが、その中で最も重要なことは「セシウムは雪ではないので、消えてなくなるわけではなく、回収しなければ放射能の被害はならない」ということだ。

 

いま、何百億という莫大な税金を使って行われている除染は、小学生でも分かるこの単純な理屈をまったく無視して進められている。

 

1)     高圧水で吹き飛ばしても、放射性物質はなくなるわけではない。その周辺に散らしているにすぎない。だから放射線量はあまり下がらないし、風雨があると元に戻ってしまうことさえある。

2)     放射線量の高い側溝のドロや汚染された植物を捨てる場所がない。

3)     そうこうするうちに放射能の二次汚染が始まっている。

 

二次汚染にはいくつものパターンがあるが、一つの原因は福島の農家が各地でおこなっている野焼きである。

 

農家にとってはいつもの秋と同じことをしているに過ぎないのだが、この秋の田畑の草には放射性物質が付着している。付着しているだけでなく、春からの成長過程で地中の放射性物質を吸い上げている。焼却すると、その灰には 100 倍にも濃縮された放射能が含まれているから、セシウムを空中散布しているようなものである。

 

これよりも大変な二次汚染は、福島第一原発の西北西の阿武隈山系に降り積もった放射性物質が、季節風に乗って里に吹き飛んできたり、小川や地下水とともに平野部に拡散することだろう。NHKのクローズアップ現代は「新たな懸念 水が運ぶセシウム」(11月8日放映)で少し、取り上げていたが、そんなことは当たり前な話だ。

ここに興味深い調査がある。

山岳地帯に落下した放射性物質は、その9割が葉っぱに付着しているというのだ。「セシウムなどの放射性物質はいまのところ葉に付着しており、それを除去することで9割ものセシウムを回収できるだろう」というのだ。文部科学省の委託研究で筑波大学の恩田裕一教授と気象研究所が合同調査して、9月13日に発表した。

以来、わたくしの頭では「落葉拾い国民運動」のイメージがどんどん膨らんできている。この秋から冬、来年の若葉が茂るころまでが、福島を救う最後のチャンスなのではないかと考えるようになった。このときを逃せば、葉に付着した放射性物質は落葉が朽ちるとともに土中に入り込んで、ちょっとやそっとでは取り除くことができなくなる。
 

もはや政府の出方を待っている場合ではない。私たち個々人が動くときではないだろうか。

福島に行けば、広大な山野を覆う膨大な森林を前に、除染など到底不可能だと威圧される。しかしながら福島を救うのは今しかないと思う。ひまわりの種まき隊がやったように、人海戦術であの山々に取りつくのだ。そのスケールは数百人ではなく、数千、数万の規模でなければならないだろう。だから「落葉拾い国民運動」なのである。

シルバー世代には未来の世代のために、放射能のない自然を残す義務があると思う。

                                   ひまわりの種まき隊 代表 横山三四郎

 

 

作成:Sanshiro 2011.11.09 更新:2011.11.09
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